先日、何気なくYouTubeを観ていたら、関根勤さんが流れていた。
関根勤さんと言えば、千葉真一氏の物真似が有名で、空手の方をしながらの顔芸が笑えるのだ。
関根さんは、「先日YouTubeに視聴者さんからコメント戴いて、千葉ちゃんの映画を観たら関根さんの物真似が大袈裟では亡いことが分かりました」であったという・・・
千葉真一氏は、"仁義なき戦い・広島死闘編"に出演しているが、当初の役は、山中という青年の役をやるはずだった。
大友役であった北大路欣也は、この悪党をやりたくないとだだをこねたらしい。
師匠の深作欣二監督が「千葉、お前がこれをやれ」と言われたという。
千葉ちゃんは「俺は山中の台詞も全部入っているし、演技のプランも出来るから嫌だ」と言ったらしいが、直ぐにこれは師匠からミッションではないか?と考えて、大友役を演じたと言うが、希代の悪党を演じたことにより、何かが吹っ切れ、役者として一廻り成長できたようであるが、我が儘を言った北大路欣也は、未だに下手な演技である・・・
その後の映画が、"激突・殺人拳"で、この中の千葉ちゃんの演技を関根勤さんは物真似していると言っていた。
Huluにあるので、興味のある方は、観てみると良い。
この映画は東映の関係者がたまたま香港に行っていて、ブルース・リーの"燃えよドラゴン"の大ヒットを観て、「これで売れるなら千葉にやらせてみよう」となって製作されたらしい・・・
子供の頃は「ブルース・リーが強い」と思っていたが、実は弱い???と思ってしまった。
遺作の死亡遊戯で、最後の死闘を演じるが、ヌンチャクで戦うシーンだが、ブルース・リーの相手は本当は日本人でブルース・リーのヌンチャクの師匠であると訊いたことがあった。
千葉ちゃんの方が強いかも・・・
話は少し逸れるが、10年くらい前に、高校生の頃からの友人と彼の行きつけの店で飲んでいたら、そこに「先生」と呼ばれている男性が入ってきた。
何故先生かというと、合気道の先生だそうだ。
そこで、ぶっちゃけ訊いてみたのだ。
スティーブン・セガールって本当に強いの?
先生は困って様にこう答えた。
「彼が強いか弱いかは分からないが、彼"程度"の人は、日本にはゴロゴロしているよ」
ああ、スティーブン・セガールは、先生にフルボコにされるのか・・・
激突殺人拳には、何と千葉真一氏の弟の千葉治郎氏も出演していた。
千葉治郎といってもピーンとこない人でも、仮面ライダーの"滝和也"と言えば分かるはずだ。
何と、私の言っている床屋のマスターは、千葉真一氏のヘヤーメイクをしていたという・・・
ゴルゴ13の時のパンチパーマもマスターの考案だったらしい・・・
私はあのパンチパーマと書いたような眉毛と千葉ちゃんのキメ顔に、大笑いしたのであるが・・・
撮影の時に、香港から電話が掛かっていて「マスター香港に来てよ」と頼まれたのだという。
香港空港で心細く待っていていたら、なんと志穂美悦子ちゃんが迎えに来てくれたというのだ・・・
良い思い出ですと語っていた・・・
実は、マスターは、最初弟の千葉治郎氏と仲が良かったという・・・
弟の紹介で千葉ちゃんの髪を、彼が亡くなるまで世話をしていたらしい・・・
「知ってますか?千葉治郎さんって」というから、私はすかさず「滝和也でしょう? 俺の年代で知らない奴はいないよ」と応えた・・・
滝和也は、FBIのエージェントで、極秘裏にショッカーの調査をしていた。
怪人にはやられるが、戦闘員よりは強い。多分、立花藤兵衛(おやっさん)よりは少し強いのである。
千葉真一で面白い映画と言えば、戦国自衛隊と魔界転生であろう。
なんでも、魔界転生で最後に激突するのは、柳生十兵衛(千葉真一)と柳生宗矩(若山富三郎)が、炎の中での斬り合いである。
実は、当時、CGも無かったので、本当の火なのかでの撮影だったという。
これは、観る価値あるはずだ!!!
史実は、柳生十兵衛は、柳生家2代目藩主であったのだが、柳生家は公儀の秘密警察であった為、殿様は領地に帰国することなく江戸に滞在していたので、"柳生の荘"が城下町として発展しなかったと地元の方残念がっていた・・・
でも、良い風情があるので、何かの折には柳生の荘へ足を向けては如何か?
かの、宮本武蔵も柳生の荘へ行っている。
「柳生を切ってやる」と息巻いていたらしいが、生けてある椿の花の枝の切り口を見て、ウンコ漏らしながら逃げてきたという逸話付きであるが、宮本武蔵脱糞の現場は、芳徳寺という寺が当時の柳生石舟斎の屋敷跡であり、柳生家の現地の菩提寺でもある。
寺下の柳生茶屋の蕎麦が美味しかった記憶がある。
奈良県なのだが、この辺りは別名忍びのデルタ地帯である。
柳生、甲賀、伊賀である。
一旦迷い込んだら、生きて出られない雰囲気がある・・・
激突殺人拳・仁義なき戦い広島死闘編・戦国自衛隊・魔界転生、全てHuluにあるので、是非見て欲しい・・・
千葉真一の演技と魅力がお分かり頂けるであろう。