歴史の勉強や、大河ドラマ等を観ていて、ツボを押さえておくと120倍楽しめることが多いが、その反面、嘘がばれてしまう場合もある。

どちらにせよ、知らなければ騙されてしまうと言うことである。

又、歴史が浅く、異民族である欧米人とは違い、我々が国史を学ぶことは、即ち、我々のご先祖様の生き様を知ることに繋がるのである。

 

先日、天皇を始めとして皇族方の対藤原オペレーションに付いて触れたが、結果は天皇一門の価値であったが、時代が移り、朝廷が日本国を実効支配する時代が終わり、支配権は武家へと移っていくのである。

 

ここで、"国史の不思議"があるのだが、日本は世界最古の物語があり、尚且つ1000年以上まえに女流作家が活躍していた唯一の国である。

何故"源氏物語"が書かれたのか?

内容は皆さんもご存じであろうが、劇中は"源氏"が並み居る藤原氏を打ち破り栄耀栄華を極める話である。

紫式部が源氏物語を執筆の折り、パトロンとなったのは関白太政大臣藤原道長であった。

では、何故、藤原氏がフルボコにされる物語に金を出したのか?

これは、その後の源頼朝公が奥州藤原征伐後に、金色堂を焼き払わなかった理由と同じであるという・・・

 

では、その根底は?

"祟り"を畏れていたいのである。

21世紀を生きる我々だって、他人を苦しめ、結果その人が憤死したら化けで出る!!!と思うでしょう?

今回の、元総理の暗殺事件も、国史の鉄板原則からいうと国葬という形にした奴が犯人である。

 

詰まり、藤原道長からすれば、源氏物語を書くことによって、今まで闇に葬ってきた村上源氏の魂の鎮魂になると思ったはずだ。

現実世界では、藤原が源氏を踏みつけていたが、パラレルワールドでは源氏が藤原をフルボコという図式である。

中尊寺の金色堂は、難癖を付けて父祖からの恨みの奥州藤原を滅ぼした事に対する鎮魂であった筈だ。

世界史の鉄板常識では、金色堂は打ち壊し、金を剥がして、棺に入ったミイラはうち捨てて首をはねて晒しものにするのであるが、国史では先ず有り得ない所業だし、もし殿様がそのような事をしたら、家来はドン引き殿様押し込めにしてしまうであろう・・・

 

先ずは、太古からの宗教的意識の"祟り"や"穢れ"を嫌うのが日本人である。

今だって、自分専用の箸や茶碗、お椀、湯飲みがあると思う。

これを他人に使われたら嫌な気分になる筈だが、これが穢れ思想である。

我が家では、お初物は仏壇に備えて、先ずはご先祖様に差し上げ、そのお残りを我々が食す。

林檎やイチゴ、松茸、メロン等々、先に食すのはご先祖様である。

これも縄文時代からの宗教であるというし、ご先祖様が守ってくれる!!!も縄文文明の宗教であるという。

仏教では、死後は地獄で修行であるから、子孫のことなどお構いなしであるが、日本ではお盆があり、「ご先祖様、お守りください」と手を合わすのも縄文文明からの事であるという。

言い換えれば、12000年間、この様なことをしてきたのである。

 

我々がふんだん何気なくやっている事って、実は10000万年前からやっていることが多いという・・・

 

皆さんも何気なくやっているそれって、縄文時代のご先祖様から伝わったことかも知れない・・・