エリザベス二世女王が先日亡くなった。

御年96歳であったが、96歳の年寄りをこき使ったイギリス政府って、どうなのよ?と私は思ってしまう・・・

王太子であったチャールズが、国王となっているが、イギリス帝国は前途多難であるようだ。

 

イギリス本土は、日本と同じく島国であり、ブリテン島とアイルランド島からなっているが、イギリス本土すらままならない状態である。

アイルランドも揉めているし、ウェルズ、スコットランドも独立の機運が高まっている・・・

 

イギリスの揉める原因は、歴史的の奥が深い。

そもそも、イギリスの歴史は、ローマ帝国の英雄ユリウス・カエサルが、ガリア遠征(紀元前58年〜51年)によって、ヨーロッパの基礎を築いた折りに、ブリテン島を征服したことに始まっている。

ガリア人、詰まりケルト人をローマ化したのであるが、この時に後の"ハドリアヌス壁"ができるのであるが、この壁より北側が"蛮族の住む地"とされ、現在のスコットランドである。

シーザーは極めて現実主義者であったので、領地を闇雲に広げたのでなく、費用対効果から検討して「ここまでね」としたのであった。

だから、ブリテン島でも、原住民が多い北側は敢えて捨てたのであったし、ローマ帝国の国境線をライン川としたのも、後の国土防衛の費用まで計算してのことであったという。

因みに、借金王シーザー(ローマ帝国の年間予算の1/6の借金があったという)は、ガリア遠征から凱旋した後は、借金を返済して尚且つ大金持ちになっていたという・・・

 

その後400年以上が流れ、ゲルマン人の大移動により西ローマ帝国が滅亡し、現在のヨーロッパの文化度は、蛮族並みに落ちた・・・

そこにフランク族が一大王国を作った。

それがフランク王国である。

911年頃に、ノルマン人達が大量にフランスの北部に住み着くようになったが、西フランク王国国王シャルル三世に敗れるのだが、シャルルはバイキングの攻撃に悩まされていたので。ノルマン人の族長ロロに土地と爵位を与え対バイキングに備えさせた。

そして、ノルマン人の土地をノルマンディーと呼ぶようになったのだ。

ノルマンディー公7代目のギヨーム二世は、ブリテン島に遠征し自らブリテン王となった。

詰まり、フランク王の家臣のギヨーム(ウィリアム一世)は、イギリスでは国王であった。

この事が、後のフランス対イギリスの血みどろの100年戦争の火種となった。

 

イギリス王室の歴史を調べれば、"王朝"が変わっていて、血筋すら怪しいのである。

事実、現王朝と少し前にTVドラマで持った"背徳の王冠"のヘンリー八世のチューダー朝とも関係ない。

エリザベス一世女王は、ヘンリー八世の子であるが、チューダー朝は彼女で耐えている。

その後にスチュワート朝はスッコトランドの王家であり、腐乱夫王家の血がより濃いが、現在のウィンザー朝は、ドイツ系である。

エリザベス女王の夫であるフィリップは、ドイツ系のマウントバッテン家のでであり、本来は初代マウントバッテン朝となる恐れもあったという・・・

 

私の友人は、アイルランド、ウェルズ、スッコトランドがイングランドを嫌がるのは、王家の血がイギリス人ではないからだと言っていたが、これは頷ける。

 

もし我らが戴いている天皇家が、大和民族でなく、半島系や支那系では納得しないであろう?

陛下は、畏れ多くも初代神武天皇より血が繋がっているから尊いのである。

これは男系にある神武天皇と同じ"Y遺伝子"が、脈々と受け継がれているからである。

日本以外の国の王のY遺伝子は滅茶苦茶である。

 

ローマ法王は神の代弁者であり、欧州の各国の王は神によって選ばれた者達であるが、我らの陛下は神の子孫である。

この差は大きい。

更に、多くの日本人は、2682年の長き歴史のなかで、何らかで天皇と血が繋がっているのである。

源氏や平氏の血が入れば、それは皇室と血が繋がっていることになる。

 

日本人には理解できないのが、欧州の王室等かもしれない・・・

言えることは、彼らの先祖は海賊や野盗であり、平安時代に我々の先祖が聞香(香の香りを当て合うゲーム)をしていた頃に、欧州人は糞まみれで風呂に入らず、手掴みで食べていたのであるから仕方がない。

 

ともあれ、エリザベス・アレクサンドラ・メアリーの冥福を心から祈る。