最近のバイク業界は、何処も忙しそうである。
北海道ツーリグへは、BMWで行ったのだが、何故Harleyでなかったというと、"クラッチが重い"であったのだが、1週間もBMWに乗れば、たまにはHarleyで何処かに行きたいと思うのが、Harleyの魅力であろうか?
そこで思い出したのは、現在のハーレーを買って直ぐに向かった野麦峠ツーリングであった。
これは独りツーリングであり、高遠城を経て木曽から旧野麦峠県道39号線を進み、飛騨高山へ至る計画であった。
しかし、何とHarleyのブレーキ故障により、途中の"蕎麦の里奈川"の階段に突っ込み止まった事件が起こった。
前ブレーキが突如効かなくなり、駐車スペースからおそば屋さん至る数段の石の階段に乗り上げ止まったのであったが、幸い怪我人もおらずに、バイクにも倒れなかったため結果オーライであったのだが・・・
真夏になる前にリベンジ計画を立案した。
先ずは、Harleyイシュタール号のオイル交換と点検整備である。
Harleyは車と同じで、オイル交換と言ってもエンジンオイル、プライマリーオイル、ミッションオイルの三種類がある。
何時ものディラーが高いからと友人等に勧められ、違う店で交換することにした。
それと私の担当者Mが「12ヶ月点検でブレーキフルードの交換もします」であったことを思い出した。
先ずは、Googleマップで近所のHarleyをいじれる所を探し、いざ行ったら「従業員いないので、現在は車検のみです」と断られた・・・
店の人に「じゃあ、ディラー以外で何処が良い?」と訊いたら教えてくれた。
そこはHarley仲間のカズちんがオイル交換をした店であった。
荻窪から関町まで青梅街道を西進した。
店に着くと、怪しいメカニック(ディスカバリーチャンネル観すぎと思わせる髭ずら)が出てきた。
オイル交換とブレーキフルードの交換を頼むと、ABSブレーキシステムのはいじれないと言われ、玉砕した・・・・
半分意地になっていたので、別のHarleyディラーに行った。
そこの工場長と話すと、買った店に保っていった方が良いと言われた。
言い分としては、整備歴が分からないと言うのだが、それなら俺が地方へ引っ越したらどうするんだ?と尋ねると、近くのディラーにと矛盾野郎であった・・・
更にHarleyJapanがあるのだから、私のディラーからJapanに整備記録が行くだろう?と尋ねると、「それは無い」とのこと・・・
おいおい、21世紀なのに、何を言っている?状態となった。
BMWは私の整備記録は瞬時にドイツのBMW本社に送られると訊いた。
欧州は、国境が陸続きなので、ドイツで買っても、オイル交換や故障ならば、イタリアでもフランスでも同じクオリティでサービスを受けられなければならないから、整備記録をBMW本社が管理し、正規代理店ならば何処の国で販売されていようが整備記録を閲覧できるようにしているという。
もし、私が北海道へ引っ越したら、北海道のHarleyディラーは整備できないと言うことか?である。
しかし、その店の工場長は最後に本音を言った。
私のカスタムにビビったという・・・
私のHarleyはロードキングスペシャルという車種で、ウィンカーはハンドルに付いているのだが、私はエンジンガードにサイドライトの上部に移設してあるし、ウィンカー時代も純正では無い。
更に言うと、取り回しのコードは露出しておらず、エンジンガードの中を通してある。
それ自体が驚きであったようだ!!!
結局、何時ものディラーに持ち込んだのだが、この日走った20㎞は何だったのか???それもその日は暑かったし、パラパラ雨にもあったし・・・
正に踏んだり蹴ったりであった。
結局、客と店とはどちらが偉い出なく、お互いに切磋琢磨する関係であることを改めて知らされた。
メカニックはただマニュアル通りにこなせば良いのでなく、客の要望に応えるのも仕事である。
一見無茶な注文でも、それ以上の物を仕上げるから腕上がり、何時しかメカニックから"職人"へと成長するのである。
ハードルが高ければ高いほど、職人魂に火が付くのである。
そして我々は「職人だね〜」という最高級の褒め言葉を惜しげも無く与えるのである。
その日にイシュタール号を店に置いてきた。
出来上がりは今週の金曜日で、担当Mが届けてくれる予定である。
とバイクの整備は万端なのだが、恐ろしい事実が分かった。
野麦峠の岐阜県側が、土砂崩れで今年中の復旧の見込みがないというのだ!!!
詰まり、旧野麦峠は通行止めとのことだ。
しかし一旦、心に冒険心と旅が湧き上がったら、易々と諦めることは出来ない。
そこで、急遽、平湯温泉から飛騨高山、下呂温泉を経て、中津川辺りで一泊して、次の日に元善光寺へ詣でてから帰路につくコースへ変更した。
まあ、気ままな独りツーリングであるから、目的地すら変更になるかも知れない。
Googleマップで計画を立てているだけでも楽しい。
出発は天気次第である。