先日、映画館で"シン・ウルトラマン"を観た。

結論から言うと、映像は良いが、映画としては詰まらなかった・・・

そもそも、科学特捜隊が陳腐であり、ジェットビートルも出てこないって、どうですか???

科学特捜隊と言えば、ジェットビートルではないの?

怪獣が出ること、自衛隊の設営本部にスーツを着てパソコン端末を持って現れ、指揮権がどうのって意味不明だが、今の機能していない日本政府に似合ってはいる・・・

オリジナルでは、科特隊はパリに本部を置く国際科学警察機構の日本支部であるが、映画版は確か"防災省"の中の特務組織で、警察の公安からの出向的な集まりであった・・・

詰まり、本来の科特隊としての訓練を受けていない中途半端な連中である・・・

劇中は怪獣を"禍威獣"と書き、科特隊は"禍特対"としている。

 

怪獣は、異星人が送り込んだ"生物兵器"という解釈である。

オリジナルの第一話の怪獣ベムラーは、宇宙刑務所からの脱獄犯であったのだが・・・

 

そもそも科特隊のオレンジ色の戦闘服はどうした?

毒蝮三太夫さんも、「あれ着て銀座ロケは恥ずかしかった・・・」と語っていた。

 

シン・ウルトラマンは、上映時間113分なのだが、兎に角ぶっ込み過ぎで、観ている方が疲れてしまう・・・

良い映画には、箸休め的なシーンが含まれているのだが、全くないし、斎藤工演じるハヤタ隊員にあたる神永新二なのだが、人間の演技とウルトラマンになってからの演技(人格変貌)を丁寧に描かないと意味が伝わってこないのだ・・・

 

しかし、本当にウルトラマンやメビウス星人が出てきたら、地球人類はどう対応するのであろうか?

武力で戦うのか?

まあ、瞬殺されるであろうが・・・

 

シン・ウルトラマンは一作にぶっ込むから駄作なので、3部作で作れば見応えがあったと残念である。

怪獣や宇宙人との遣り取りを丁寧に描かないと、結局は金の掛かった文化祭の映画レベルとなってしまう・・・

 

久しぶりに映画館へ行ったが、大人一人1900円は詐欺でない???

ターミネーターのみたいに製作費200億円超と桁が違うのに、日本映画高すぎる!!!

 

鑑賞後に、余りにも消化不良のために帰宅後にオリジナルDVDを観直したのは言うまでもない。

昔から言うでしょう、"過ぎたるは及ばざるが如し"

ぶっ込み過ぎはダメと言うことだが、一緒に観た彼女は面白かったと言っていた。

ウルトラマンを知らない世代なら騙せても、子供の頃から観ている世代にはキツかった・・・

残念