今週の月曜日から一泊で、独りツーリングに行ってきた。
行き先は、会津から越後である。
先月の北海道MOTORHOMEの途中、国道121号線を南会津から会津若松へ抜ける途中、ノスタルジックな駅舎を見かけ、ずっと気になっていたのと、"塔のへつり"という場所も気になっていたので、思い切って出かけてみた。
塔のへつり、湯野上温泉駅、大内宿は距離的に近いので、一気に行ってみた。
塔のへつりでは、"神々の降臨"的写真をゲットし、茅葺き屋根の懐かしい駅舎の湯野上温泉駅も良かった。
そして、大内宿で名物葱蕎麦である!!!
この葱で蕎麦を掬って葱ごと食べるのである。
しかし、今回のツーリングの真の目的は、国道352号線、通称"樹海ライン"を走って南魚沼に抜けるルートであった。
去年、JR只見線添いの国道252号線で越後小出から会津若松へ行ったのだが、その国道252は素晴らしかった。
いざ、国道352は、鬼怒川温泉から向かうと、"道の駅たじま"を超して少し行くと、鉄道の陸橋の下で右がそのまま121号線で会津田島駅方面だが、左に行くと352号線となり会津高原駅を過ぎて山の中へ行くコースであった。
基本私は一筆書きが好きで、同じ路を極力使わないようにしているが、今回は大内宿からの帰り道は同じ路でこの三叉路を直進して352号線に乗るはずであったが、途中で変な道を曲がってしまった。
国道352号線は、車も少なく走りやすい路であるが、それも尾瀬口辺りまでである。
尾瀬へのアクセスは、この福島県の檜枝岐村からと、日光白根山の麓の国道120号線からと両方ある。
この"御池ロッジ"で小休止して、珈琲を飲んだ。
この時点で11時50分である。
一路御池ロッジを後にして、更に先を進んだが、ロッジを出て左折した途端に、段差のきつい大きな右カープで、この先の過酷さを物語っていた・・・
路は只見湖沿いにぐねぐねと1.5車線無い幅で、以外と対向車(バイクが多い)すれ違うので、気を抜けないのだ。
更に、路にわざと凹みを作り、そこを湧き水が小川の如く流れているのだ!!!
その流れを横断して進んでいくのだ!!!!
それも一カ所に箇所では無く、十数カ所であった!!!
国道352号線は、正に酷道352号線である!!!!
それだけなら許せるが、なんと風で砂が路の中程に溜まっていて、そこを通る度にバイクが滑るのだ!!!
そして、どうにか無事に酷道を抜け、魚沼に出たが、今夜の宿の六日町までそれなりに走った・・・
地図ではちんまい距離なのに、走るとそこそこなのである!!!
今回の旅は、その勘違いに結構やられた・・・
六日町のホテルは、"ホテル坂戸城"であった。
坂戸城は、"信長の野望"にも出てくる城であるし、NHK大河ドラマ"天地人"でのロケをされた場所らしい。
直江兼続の故郷らしい・・・
こいつを英雄視する人もいるが、私からすると"単なる田舎者"で、此奴の政治力のなさが、後の上杉家を窮地に追い込み、江戸時代を通して貧乏生活を余儀なくされたのだ。
家康公に無礼無い手紙を送ったから、逆鱗に触れて上杉で120万石が、上杉米沢藩15万石にされてしまった・・・
それでも上杉家はリストラせずにいたから、人件費が膨大に膨らんだのは言うまでも無い・・・
一時期、余りの貧乏と借財のため幕府に領地返納まで考えたという・・・
それを救ったのは上杉鷹山侯であった。
南魚沼は、江戸時代は天領を経て会津藩の"預り地"となっていたらしい・・・
すると、会津藩の役人は、私がめげた現酷道352号線を歩きか馬で来たというのか!!!
凄いぞ、昔の人!!!
だって、バイクでめげたのに、歩きって気が変になるし、あんな樹海ラインの何処かで野宿って、"ヤバい物"が夜な夜な徘徊してそうだし・・・
話を戻すと、宿は坂戸城の麓にあるのだが、宿の着いてフロントに行くと、チェックインは15時からだと言われた。
時計を見ると14時であった・・・
もう辛い・・・という顔をしたらしい。
すると、「最終チェックが終わっていないのですが、もし不備があったらフロントにお電話をくださるという事でしたら・・・」とチェックインしてくれた!!!
部屋に入ると、何とトイレと洗面が無い!!!
共用であった・・・
学生時代の修学旅行か???的に思ったが、まあ卑屈になっても仕方が無いので、風呂へ行った。
ここの温泉は最高であった!!!
この日の疲れが全て吹き飛んだが、前回も触れたが私は"持っている男"である。
何と、この日、宿屋のレストランは"休み"であった・・・
「六日町の駅まで行かれれば、食堂はあります」と言われ、駅まで宿から歩いて15分であったが、もうこの15分がキツかった・・・
結局、宿までの途中で見付けたラーメン屋(宿から5分以内)で夕食を食べ、コンビニでビールと摘まみを買って、独り飲みして夜の9時過ぎには眠りに落ちた・・・
次の日の旅は更に過酷であったのを知らずに・・・
つづく