いよいよ、自由民主党の総裁選挙が、九月末に行われることとなった。

かく言う私も、一応自民党員であるので、誰に投票するかを考えている。

 

争点は、新型コロナウイルス対策と経済対策であるが、間違いなく経済対策の方が重要なのである。

私はブログで何度も書いたが、日本は平成9年(1997)の橋本龍太郎のプライマリーバランス黒字化政策以降、経済成長が止まり、国民の賃金が右肩下がりになっているのだ。

何故か?

答は簡単で、デフレだからである。

デフレとは、市場に金が足りなくなることを言うのだ。

金が足りないから、皆金を貯めて出費を避けるようになるのだ。

 

ここで間違えてはならないのは、バブル経済が崩壊したから不景気になったのでは無いことである。

世間では、良く「バブルの崩壊で経済が悪化した」と言うが、これは間違いで、経済が確実に悪化したのは平成9年からの緊縮財政からである。

私も記憶になるのだが、バブルの崩壊してから緊縮財政が始まるでの間は、毎年ベースアップしていたのである。

バブルの崩壊直後は、投機目的の不動産やゴルフ会員権が、軒並み下落して含み損が生じたのは確かである。

含み損が生じると、多くの人々(法人も含む)は、借金返済へと資金の流れをシフトしていくが、上手く売り抜けた人々も多く居たので経済成長は続いていたのだ。

 

1997年以降、"国の財政破綻"論が出始めて、良く聞く「国民の一人当たりの借金は、870万円で、4人家族ならば3480万円である」「これ以上の借金を孫子の代まで残すな」という嘘が流れ、当然多くの国民はこれを信じ込まされ、"増税やもなし"という風潮が出来上がった。

 

これが全て嘘である!!!

そもそも、我々国民は、借金などしていないではないか!!!

正に、政府と財務省による架空請求詐欺なのである。

していない借金をしているというのは、詐欺である!!!

 

アベノミクスは、確実に失敗に終わったと言える。

第一の失敗は、立て続けの消費増税である。

先ずは8%で凹まされ、追い打ちでトドメは10%であった。

 

今回の岸田文雄、河野太郎は、残念だが、どちらも経済を理解していないといえる。

岸田が「厳しい財源ですが・・・」との一言で経済音痴が分かってしまう。

我が国には、"厳しい財源"など存在していない!!!

何故ならば、デフレだからである。

デフレなのだから、政府はガンガンと"円"を作り出し、市場に投入できるのである。

 

デフレだから、物が売れない。物が売れないから企業は設備投資しない。物が売れないから社員の給料が下がり続ける。という悪循環なのである。

アベノミクス失敗の第二の矢は、日銀総裁の黒田が、多額(数百兆円規模)の円を発行して、政府の発行した国債を買い戻したのだ。

詰まり、実質政府の赤字国債は無いに等しいのだ。

政府と日銀は、親会社子会社の関係であるから、チャラとなるのだ。

ここでの失敗は、マネタリーベースの金を増やしただけで、マネーストックが増えていないことである。

分かりやすく言えば、日銀当座預金間の金は増やしたが、市場の金が増えていないことである。

何故役立たずなのかというと、我々は日銀に口座を持てないから、そこが増えても何ら利益が無いのだ。

 

国債を買い戻すぐらいならば、「今後10年間で日本の乗用車は全て電気自動車にする」と宣言して、インフラを始めるとか、「今後20年間で日本中の電信柱を埋設する」と言った方が、どれ程GDPを押し上げたかである。

全ての乗用車を電気自動車に置き換えるとすると、1億台近くの車の買い換え重要が始まる。

関連企業の人材が不足し、人材の囲い込みが始まり、派遣事業が衰退するはずである。

又各企業の設備投資が始めるはずである。

なんと言っても、10年間で数百兆円規模の買い換え重要なのである。

 

詰まり、経済効果1年〜2年ではダメなのだ。

10年〜20年間継続することが重要なのである。

 

その点、高市早苗は、インフレ率1%まではプライマリーバランス黒字化を凍結と言っているから、まだまともに思える。

 

皆さんに知って欲しいのは、「政府の借金1000兆円で大変だ!!!」ではなく、冷静に考えて欲しい。

政府の借金は、何処へ行ったのか?を考えるべきなのだ。

"政府の負債=国民の資産"である。

この1000兆円を減らそうとすることは、国民の財産を奪うことと同じなのだ。

新型コロナウイルス騒ぎで、国民経済が崩壊状態であるのだから、早急にやるべき事は、消費税の廃止とプライマリーバランス黒字化の凍結である。

そもそも、金を使って"罰金"って意味不明である!!!

 

"仁徳天皇の民の竈"こそが、今現在政府のやるべき事である。

天皇の"大御宝"(おおみたから)は、国民である。

それが日本の形である。

「天皇は、自らの宝を施政者に託す」これが日本の歴史である。

 

現行政府は、歴代の施政者に顔向けできるのか?

大御宝を大切にしない政府は、我々は必要としない。

国民の幸せを真剣に考えられないのならば、一日も早く大政奉還すべきである。

 

橋本龍太郎以降の自民党政権下で、日本はどん底に落とされ続けている・・・

前にも書いたが、アメリカのカリフォルニア州のシリコンバレーでは、年収1000万円は貧困層である!!!!

 

もし、橋本龍太郎が消費増税(3%から5%)にせず、緊縮財政をしなかったら、現在の日本人の平均年収は1400万円超である。

本当にこのままで良いのか?

 

日本国民は目を覚ますべきである!!!

そして、自分の頭で考えることを始めねばならない!!!