今年も北海道ツーリングに行くことにした。

独りツーリングで北海道に行ったのは令和元年であるが、平成最後の辺りに、富良野に行き右足首骨折時に体内に埋め込んだチタンプレート除去手術を行い、それから一月後に完治宣言を貰うため(最終的な手術後の傷跡の確認)であった。

去年はハーレー仲間と6月下旬に北海道を走り、又8月下旬にチャー様を連れてMOTORHOMEで北海道に上陸した。

 

そして今年も3度目のイシュタール号でのツーリングを考えていた矢先、思わず衝動買いしたBMWのR1250GSアドベンチャーで行くことにした。

新しいGSの名前は、イナンナ号とした。

イシュタールとイナンナは、共にシュメールの女神の名前で、両者は敵同士である。

そして、その両者を跨がるのは、アヌンナキであり、我々を作った神であるが、アヌンナキは金を探しにしたらしいが、自分で採掘するのが面倒であったため、猿と自身のDNAを掛け合わせ知能を高めた猿を作って金の採掘をさせたという・・・

そう、その猿こそが我々である・・・

 

話を戻すが、北海道ツーリングの計画を立てると、先ずはどうやって北海道へ行くのかが問題である。

何せ北海道は"海外"であるから、最終的にはフェリーを使わねば行けないのだが、問題はそのフェリーをどこから乗るのか?である。

出発地としては、関東人なら大洗港、新潟港、仙台港、八戸港、秋田港、青森港、大間港が考えられるが、奇抜な計画なら名古屋港、敦賀港、舞鶴港も考えられる・・・

まあ、名古屋、舞鶴、敦賀は、フェリー内で2泊になる為、よほどの人しか(関東人は)いないと思う・・・

 

この前、YouTubeで強者の動画を観た。

通常新潟発のフェリは、12時発で翌朝4時半に小樽港に到着するが、仕事の都合で夜行便(22:30新潟発で翌日16時45分苫小牧着)に乗ったが、この便では一日無駄にしてしまうと秋田で下船して自走で青森まで行きフェリーで函館に向かった・・・

「なるほど、考え方によってはこれも有りだな〜」と"コロンブスの卵"的発想だと感心した。

小樽港に早朝に着けば、その日一日が有効に使え、稚内へ行くことも可能である。

地図を見て貰えば分かると思うが、小樽も苫小牧も道央地方であって、函館は道南地方となる。

通常の会社員であれば、日程が限られている。

月曜日から金曜日までの5日間休暇を貰うとすると、前後の土日を含めて9日の連休となるが、大抵"最後の日曜日は家でゆっくり"と考えるから7泊8日の計画となる。往復2日は北海道までの移動であるから、北海道で過ごせる期間は5日間となる。

(注意:ここでの話は、関東を起点としているのと、日程は疲れを知らない若者ではなく、あくまで疲れを知っていて、最早徹夜など出来ない我々世代の話である)

 

小樽、苫小牧に上陸して道南に向かうとそれだけで日程ロスとなるから、通常は北を目指すはずだ。

苫小牧だったら"何もない春"の襟裳岬へ向かっても面白い。

それか、富良野、旭川、美瑛へは、どちらから上陸しても丁度良い距離である。

北海道は広いが、10㎞の距離は10分で移動できる。

因みにLAでは100㎞の移動は40分から50分として話をする・・・

 

私が考えるそつなく走る(基本、一筆書きが好き)には、函館に上陸して、下から時計回りに廻ることである。

友人は「今年は道南中心に・・・」と言う具合に、全てを廻ることは出来ないので、何カ年計画を立てている。

又、海の幸もそれぞれで旬が違うのだ。

 

何故、ライダーは北海道を"聖地"と見なし、走りたがるのか?

私の考えでは、日本で唯一の景色なのである。

私は東京生まれの東京育ちがだが、昔は石神井辺りやその周辺も一面が畑であった。

恐らくその頃にバイクの乗っていたら、関東平野を地平線を見ながら走ることが出来たと思う。

新青梅街道に掛かる歩道橋の上から、綺麗な富士山が見えていたのだが、昨今はマンションが乱立して富士山どころか地平線すら見えないし、LAと違い道が狭く建物に圧倒されてしまう。

住宅地も、道路ギリギリまで家が建ち並び、これでは出合い頭の事故が減らない理由も分かる。

アメリカの住宅地は、広い道路に広い歩道があり、家自体が道からそれなりの距離を保って建っているため、交差点でも見通しが効くのだ。

そして、ツーリングへ郊外へ行くと、山沿いに道があって、"山道川山"の景色でワインディングが続いている。

しかし、北海道は路の両脇が見通せる詰まり地平線が見える感覚がある。

不思議に感じるのは、道路を走っているのに山が無い!!!なのである。

これが大陸を思わせる風景である。

 

そして、もう一つの魅力の理由だ!!!

サブちゃんこと北島三郎氏の"函館の女"である。

「遙〜るばる来たぜ函館〜!!!音譜さーかまく波を乗り越えて〜音譜」なのだ!!!

車やバイクの場合、絶対に船に乗らないと行けない地が北海道である。

詰まり、「やってきたぜ」という達成感が、その後の旅の想いに下駄を履かせているのだ。

これが、飛行機や新幹線ならば、これほどの満足感は得ることは出来ないはずだ。

達成感と狭い日本からの開放感が、旅人の心を高揚させると思う。

 

そして、今回の旅のルートであるが、未だ決定していない・・・

令和元年のツーリングは、仙台港まで自走してそこからフェリーで苫小牧であった。

令和弐年のツーリングは、常磐道で仙台まで行き、そこから東北道で花巻まで行き、椀子蕎麦に舌鼓を打ちつつ、田沢湖経由で玉川温泉泊、そこで尿道肛門ヒリヒリの高濃度酸性温泉を楽しんでから、朝一で青森港を目指した。

MOTORHOMEでは、常磐道から北上して松島、気仙沼、宮古で海水浴をして夜に八戸港からフェリーであった。

一言で自走と言っても、それも旅である。

その前のMOTORHOMEでは、大間港まで行き、途中下風呂温泉郷で湯を楽しんだ。

どうも、東北というと、蝦夷との戦いで、前九年の役や後三年の役を初め、安倍氏、清原一族、そして奥州藤原征伐のイメージしか無いが、実は東北地方は何もかもが豊かな地である。

と言うことで、今年のざっくり案だが、石神井を後にして高速道路で雑踏を抜け、鹿沼ICおりて、例幣使街道へ抜け、素晴らしい杉並木でマイナスイオンを充填して、国道121で鬼怒川から奥鬼怒、五十里湖を超して所謂会津街道を北上して、大内宿で葱蕎麦ランチ、猪苗代湖を掠めて喜多方を通り越し(本当はラーメンを食べたいのだが・・・)、米沢に至る。

米沢より更に進み、月山を通り越して酒田泊を目指す。

何故酒田?と思われる人が多いと思うが、実は"丸池様"詣でも目的にしている。

丸池様詣でが済んだら、十和田湖を目指し、奥入瀬渓流を通り青森へ至るのだ。

恐らく、青森泊だと思う・・・

青森〜函館は、一日中運行している主要幹線なのである。

10代〜20代ならば夜中の便も有りであろうが、55歳には出来ない!!!から、ここは金と時間が豊富な人間は簡単に解決できるのだ。

よして、8時台のフェリーで函館に行き、宿題でもあったトラピスト修道院へ行ってみて、やはりお約束のラッキーピエロで昼食よていである。

今年こそ、チャイニーズチキンバーガーで無く、焼きソバを食べる予定!!!

 

と、ここまでは決めたのだが、その後は天気を見ながらの行き当たりばったりを予定している。

稚内の毎年行く飲み屋には行きたい!!!

 

こうして、新型バイクの納車前の高揚感と、旅の計画をする高揚感が合わさって、アドレナリン全開である!!!

乞うご期待!!!

珍道中である。