マスツーという単語は、バイクの興味の無い人には分からないと思うが、これはヘルメットに装着したインカムをBluetoothで仲間のインカムと接続して、皆で話しながらバイクでツーリングをすることを意味する。
昔は、バイクとは孤独であり、己と道との触れ合いであったが、昨今は普通に会話を楽しんで乗ることが出来るようになった。
彼女を後ろに乗せて走るときは、右肩を叩くと"止まって"という合図を決めていたものであるが、文明の発達は良いようであるが、お互いの気持ちの触れ合いが希有になったきがする。
さて、今日は秩父方面から雁坂トンネルを抜けて甲州の塩山経由で帰宅するコースであった。
7時に関越自動車道の三芳SA下りに集合であったが、人数は私を含めて3人であったため、7時前に出発となった。
天気予報では、今日は朝から晴れであったが、0時過ぎにトイレに起きると雨の音が聞こえていたので、不安になった・・・
面子は、私、カズちん、Mちゃんの3人で、去年の今頃の北海道ツーリングの面子と同じであるため、"出発から雨・・・"を予感させた。
誰だ?雨男は!!!
北海道ツーリングは4時出発で、常磐道の守谷SA5時集合であったが、家を出たときから雨で、常磐道は土砂降り、仙台近辺で漸く雨があった状態であった・・・
「明日、雨だったらどうしよう・・・」と夜中に心配したが、目覚ましが鳴る10秒前に自然と目が覚めた・・・
外を見るとなんとなく雨は止んでいたが、雲が重く垂れ下がっていて、またしても天気予報外れを予感させた。
問題は、服装で前日の段階で、メッシュ革ジャンを用意していたが、日中の最高気温が24℃であったし、パジャマで玄関より出てみるとかすかに肌寒かったのだ、薄手の革ジャンに急遽変更した。
メッシュ革ジャンと薄手の革ジャンは、活躍できる季節が限定されてしまうので、コストパフォーマンスが悪いのだ。
これ以上暑くなると、メッシュ革ジャンでは身体がオーバーヒートしてしまうし、薄手の革ジャンなど着たら生死に関わりそうである・・・
6時頃に家を出て、メッシュ革ジャンを止めたことが正解であった事が分かった・・・
寒かった・・・
関越を順調に北上して花園ICで降りたが、寒かったし、太陽は厚い雲の上であった。
通常、東京から秩父に行く場合は国道299号線を利用して、飯能から高麗川に沿って西に向かうのだが、急ぐ場合は高速道路を利用する。
299はそのまま秩父市街地へ入っていくため、渋滞に填まるのである。
今日は関越自動車道も混んでいた・・・
皆、天気予報を信じて家を出てきたのだと思った・・・
花園ICから、国道140号線を秩父方面に進むのだが、バイクの場合、ETCが仕えない有料道路は極力避けたいのである。
今日のコースでは、途中の"雁坂トンネル"の590円は避けては通れない道なのだが、バイパスである皆野寄居有料道路は避けて通った。
長瀞を掠めて140号線がバイパスと交わる大塚という交差点で、右折をして140号バイパス乗るがここからは無料区間である。
140号バイパスは、299号線と合流して暫く進むと、途中で左折して県道43号に入り、そのまま直進する。
この道は再び140号線の合流するのだが、混雑する秩父市街地を迂回できるのであるが、車は要注意である。
途中道幅が狭く、すれ違いが出来ないのである・・・
この辺りまで来れば、天気予報が珍しく当たって青空が広がっていた。
途中"道の駅大滝温泉"で休憩をしたが、予想以上に気温が低くトイレが近くなっていた・・・
私はシートヒーターのスイッチをONにしていた位である。
それと寒いのは朝から何も食べていないからであることに気が付き、道の駅構内にあったファミマにおにぎりを買いに行くと、激混みであったし、おにぎりが売り切れであったためそのまま出てきてしまった・・・
ここからの140号線はバイク乗りには最高の道の一つであろう。
緑がトンネルのように生い茂り、初夏の匂いをまいていた。
ループ橋をへて雁坂トンネルを抜けるまでのワインディング素晴らしいのだ。
この辺りまで来ると、標高も高くなり涼しくなる。
雁坂トンネルを抜けて左ヘアピンカーブ(半径は大きい)が終わった辺りの右手に"道の駅みとみ"があり、やはりここで休憩をしてランチ予定のレストランのオープン時間に合わせるようにしたが、それでも1時間前には着いてしまう距離であったため、急所中央道の談合坂SAでランチに急遽変更した。
談合坂に着いた時間はまだ「おはようござい」とラジオで言う時間であった・・・
Mちゃんは奥さんにLINEしていたが、奥さんからの返事は「で、これから何処へ向かっているの?」出会ったと言って皆で大笑いになった。
「これから返るんだよ」と返すと、驚いていたという・・・
我々のツーリングは出発が早いため、帰りは渋滞前である。
中央道の地獄の渋滞箇所といえば、小仏トンネルであるが、我々はつまることなくスイスイであった。
家には午後2時前に帰っていたが、走行距離245㎞でありツーリングとしては、今一物足りない距離であった。
昔からのハーレー仲間とのツーリングは、やはり楽しいものであった。
次はカズちんの要望で、"伊豆半島金目鯛を食べよう"に決定された・・・
Mちゃんも大乗る気であった。
ただ稲取まで135号線を南下しても芸が無い。
おいおい、コース決めする立場の身になれと言いたい。
今日は、正にツーリグ日和であった。