"旅"と"旅行"とは、同じ意味であろうか?

辞書によると、同じような意味になっているが、皆さんはどう感じるであろうか?

「旅行に行ってくる」と「旅に行ってくる」とでは、微妙に違う気はしないか?

 

もし同じ意味ならわざわざ"旅"に"行"を付けて字画を増やす道理がない。

通常語学とは、昔から現在に至るまで、簡略化されるという。

旅行や旅とは、元の場所から他の場所に行くことであるという。

目的は、何でも良いらしい。

例えば、保養や仕事、聖地巡り等々である。

 

しかし、私はそのなんとなくの違いに気が付いた。

先ず、「旅行に行ってくる」というと、これは日程が決まっているのだ。

三泊四日の旅行の場合、目的地が決まっているのであるが、旅はざっくりとしたもので、日程も"大体1週間ぐらい"であり、目的地も明確には決めて折らず、どちらかと言えば行き当たりばったり的要素が多い。

"旅行"とは"旅に行く"のではなく、"旅の行程"に重きがあるから、縮めて旅行と書く。

 

旅は正に自由度が高いから、行程には左右されず、「九州に行く」となると、飛行機かフェリーかバイク、MOTORHOMEまで、はたまたバス旅等々となる。

 

そして、私が思う旅行と旅の違いの最大な且つ重要な要因として、"途中で洗濯が必要になる"である。

皆さんも旅行に行く場合、着替えをバックに詰めて行くとおもう。

一泊二日、二泊三日、三泊四日とその日数に合わせた着替えを用意すると思う。

これが、旅行と旅を分ける要因であると思う。

 

昔ハーレーのイベントでツーリングラリーというものが、日本全国から任意に決められた場所に年に数回用意されていた。

例えば能登半島の和倉温泉であるとすると、日本全国からHOGメンバー(ハーレー・オナーズ・グループ)が集まってくるのだが、その場合、折角だからと北陸地方で一泊、ハーレーツーリングラリーで一泊、東京に帰ってくる間で一泊と計三泊四日の計画を立てるが、その場合、着替えは三泊四日分と汗を掻くから下着を多めに詰め込んだ。

しかし、北海道ツーリングになると、4日分の着替えのみで、後は途中で洗濯となる。

私にとってのツーリングラリーは、日程も宿泊施設も決まっているので旅行であり、北海道ツーリングは、ざっくり日程と宿泊施設も直前で決めていたので旅となる。

 

MOTORHOMEも同じようなので、RVパーク等を前もって予約していく場合と、行く方面のみ決めて出発する場合とがある。

前者は旅行であり、後者は旅となる。

 

旅の方が旅行より自由度が広いのだ。

だからこそ、「旅行に行ってくる」より、「旅に出てくる」の方が、より浪漫があるのであろう。

 

新型コロナウイルスでストレスが溜まっている今こそ、旅に出ては如何か?

それも人の居ない場所を狙って!!!