今年の4月に私のハーレーは、車検を迎える。
買い換えて早3年が過ぎようとしていたが、走行距離は1.8万㎞位走った。
当然、買い換えのつもりでいたが、何と私の買うべき車種が入荷するか分からないというのだ。
通常ハーレーの新車発表は、8月中に行われ9月以降に2021年度の販売が行われるが、新型コロナウイルスの影響で、21年度の新車発表は今年の1月中旬であった。
更に未だに新車カタログすら無く、新車情報はネットで見るしかないのだが、そのバイクの色を見て私は絶句!!!
"ダサい"の一言であった。
しかし、車検買い換えの期日が迫るが、気持ちの何処かにブレーキを踏んでいる自分がいたのだ。
何故か?
それは今のロードキングカスタムが、好きだからと気が付いた。
ハーレーディラーの私の担当Mも、胃に穴が開くほど困っていたという。
ハーレージャパンに問い合わせても、"私の欲しい"と言ったバイクの入荷が未定であり、「もしかしたら日本に来ないかも」という返事が来たという・・・
このイシュタール号でる。
イシュタールとはシュメールの女神の名前で、日本名は豊受大明神で、伊勢神宮の外宮の女神である。
イシュタール号は、色々と手を加えているが、車検の時に、気分一新もあるが、ステップボード周りはノーマルであったので、今回はここをいじることにした。
ハーレーの命は?というと、やはり独特のサウンドであると言える。
サウンドと共に振動も特徴であるが、連日乗ると疲れるのである・・・
さて、世界のエコの影響が、ハーレーにも忍び寄っているのだ。
全ハーレー製造の4割を占めているのは、スポーツスターと呼ばれる車種であるが、私のような基本?に忠実なハーレー乗りから言わせると"スポーツスター"をなんちゃってハーレーである、
ハーレーとは"BigTwin"と呼ばれる現行約1800ccの2気筒を意味している。
一発が軽自動車より排気量より大きい・・・
それに加えてスポーツスターは、883とその発展型の1200である。
日本では馬鹿売れのスポーツスターであるが、それはやはり値段であろう・・・
それでも国産バイクに比れば、割高である・・・
スポーツスターのエンジンは、"エボリューション型"と呼ばれるもので、BigTwinのエンジンからすると2世代前のエンジンとなるが、ここだけの話、80年代にHONDA様が設計してあげたらしい・・・
その前がショベルと言われたエンジンで、これが最低最悪であったのだ。
HONDA様エンジンから、やはり故障が減ったというが、このエンジンまでが所謂3拍子のハーレー独特のサウンドであったが、次のTWIN CAMエンジンからは3拍子ではなくなったが、インジェクションであるので、壊れるのを覚悟ならば3拍子を作れると聞いた。
しかし、現行モデルの"ミルウォーキー8"エンジンは、3拍子ぽい音になっている。
さて、この大人気のスポーツスターが今年を最後に生産中止だという。
これは、ヨーロッパのEuro5の排ガス規制をクリア出来ないならであるという。
そして、ターミネーター2でシュワシャンの乗っていたファットボーイというハーレーだが、それが属しているソフテールファミリーの"O2センサー"がマフラーに付いているのだ。
これにより、実質マフラー交換が出来なくなっている。
何故ハーレー爆音があるかというと、社外品マフラーを取り付けているからである。
それが出来なくなると、静かなハーレーになってしまう。
平成18年に初めてハーレーに乗り始めた頃、私はノーマルマフラーで乗っていた。
ある日、有人と河口湖にツーリングに行ったが、中央道の河口湖線の谷村PAでトイレ休憩したが、その時観光バスから降りてきたお年寄り連中が我々を囲んでハーレー見物をした。
その中の一人が「エンジン掛けて音を聞かせて」というリクエストをした。
エンジンを掛けて上がると「???」であった。
「これはハーレーの音じゃ無いよ」と言われた・・・
詰まり、世間様は"爆音"を期待していたのだ。
イシュタール号も当然マフラーを換えてあるので、良い音がするが、"爆音"まではいかないが、暴走族との違いは、夜中に爆音を出さないという常識を持っているからだ。
朝、5時前に家をです時は、車庫から道まではエンジンを掛けずに出して、道路でエンジンを掛けたら直ぐに暖機をせずに大通りに出るようにしている。
そこから走りながら暖気をしているのだ。
それと国産の高性能のエンジンと違って、高回転まわらないので、同じ爆音でも国産車は甲高いが、ハーレーは低く響くので、不快感に差が出てくると言う。
ソフテールファミリーのハーレーを買ったら、マフラー交換したいなら本国仕様(USA国内使用)に交換するぐらいであろう・・・
しかし、本国仕様のマフラーは、日本国内用マフラーよりは良い音がするが、恐らく車検は通らないと思う・・・
バイクも車も、排ガス規制で消えていく名車が多い。
やはりこれからは電気自動車や電気バイクになるのであろうか?