何時もこの時期はLAにいるのだが、支那風邪騒ぎで今年は日本で正月を過ごしているが、兎に角日本の冬は"寒い"の一言である。

 

USAの家に、置いてあるあるDVDを思い出した。

片岡義男原作の"俺のオートバイ、彼女の島"である。

今では極道役が似合う竹内力が、柔な若造で痩せている!!!のである。

内容については詳しく書かないが、原田貴和子(原田知世の姉さん)演じるミーヨの故郷の島が瀬戸内海にあるのだが、一応聖地となっていて毎年ライダーが訪ねているらしいが、私も"行ってみる"と思いながら既に5年以上が過ぎている。

今年は、ハーレーの車検であるが、多分買い換えると思うが、自分的にはこれが最期の大型ハーレーだと思っている。

今年で56歳になるが、次の車検時は還暦前でいくらが大きいからといっても、400㎏超の車重は取り回しが辛いと思うし、買い換えなるならその時の自分に合ったバイクにするつもりである。

「今度はステレオの付いているのが良い」と思ったが、私の歴代ハーレーでステレオの付いていないのは今回が初めてであった事に気が付いて、人間の記憶の曖昧さに思わず笑ってしまった・・・

 

去年の企画であったが、四国地方から山陰へ抜けて東へ抜ける旅であるが、支那風邪騒ぎで行けなかったが、今年は是非やってみたいと思う。

そのついでに、"ミーヨの島"も是非行ってみたいものである。

 

片岡義男氏のバイク小説で、DVDやBlu-ray化されていないものに、"湾岸道路"がある。

主演は、草刈正雄と樋口可南子である。

昔、日本映画専門チャンネルで観たことがあったのだが、バブル期のエネルギーが溢れている映画である。

 

草刈正雄の役所は、ハーレー(多分ローライダー)に憧れて、買おうとして頭金を銀行に下ろしに行ったら、浪費癖のある妻の樋口可南子が使ってしまっていて、払えなかった所から始まる・・・

この時代のハーレーは最低な時代で、買ってエンジンが掛からなくてバラしてみたらピストンが無かったと言う伝説があったぐらいだ・・・

ショベルというエンジンであった。

まともになったのは、ホンダ様が設計したエボリューションエンジンの登場からであった。

そこで、妻は反省してクラブでホステスとして働くようになって、何時しか特別な客の性の相手までするようになっていたが、夫はそれを容認していた。

当時としては不思議な夫婦関係出会ったと思う・・・

離婚してハーレーを手に入れてマンションを売って出て行く時に、草刈正雄は樋口可南子をハーレーの後ろに乗せて走り出し、湾岸道路まで来て降ろす。

「この先にバス停があるからバスで帰れ」である。

言ってみたい台詞である。

「お前歩いて帰れ!!!」であるが、これって喧嘩したときであるが・・・

彼女を降ろして颯爽と湾岸道路に消えていく草刈正雄を見送っていた樋口可南子であるが、それが悔しかったらしく、その後彼女もバイクの免許を取るのだ。

そして、彼において行かれた"湾岸道路"の入口から、彼の辿ったであろう道を追いかけていくのである。

樋口可南子の革ジャン姿が決まっていて良い女度を上げていたし、マリアンヌ・フェイスフルの"あの胸にもう一度"を彷彿とさせた。

アラン・ドロン、格好いいわ・・・

 

樋口可南子のランディングも良かったが、多分千葉県内だと思うが、トラックドライバーが大勢る食堂によって(明らかに場違い)、男衆の注目を一身に集めて「あばさん、納豆定食ください」が良かった。

 

やはり旅は心を掻き立ててくれる。

車や電車の旅よりも、バイクの旅の方が何故か心引かれるのだ。

温かくなったら、悔いの残らないようにバイク旅でもするかな・・・

と思う今日この頃である。