今朝面白い新聞記事を目にした。

 

先日、ソフトバンクから楽天モバイルに転職した男が逮捕された。

彼は転職先への土産として、ソフトバンクモバイルの"5G"の機密を持ち出したという。

記事では、昨今のサラリーマンのモラルの低下を嘆いていたが、果たしてどうか?

新聞記者を初めとしたマスゴミは、何かはき違えていないか?

 

そもそも、モラルを無くしたのは企業側ではないのか?

昔は終身雇用制度の元に、安い賃金で忠誠心を買っていたが、リーマン・ショック以降の企業側のえげつないリストラや、実質賃金が下降して、働き方改革の名の元に、正規雇用者から非正規雇用者へとシフトしたのは企業側である。

 

青色発光ダイオードを発明した中村修二氏の件は記憶に残って居るであろう・・・

彼らは日亜化学工業に勤めていて、懸命に開発して等々"青色発光ダイオード"の政策に成功した。

特許は当然会社が登録したが、その対価が確か数百万円だったことから不服として、告訴をした。

その対価は200億円であったが、一審は会社に200億の支払いを命じたが、会社が控訴して結局和解となり、8億4000万円となった。

彼は日本を捨ててアメリカのUCサンタバーバラ校で教授をしている。

 

そもそも、日亜化学工業がセコすぎる。

iPhoneだって、カラーを出すためには、日亜化学工業に特許料を払っているのである。

その総額は兆の桁になると思うが、開発者には金を払わないって意味不明である・・・

これがUSAだったら、研究室で青色発光ダイオードが完成したら、研究室全員が会社を辞めて、皆で共同会社を作って、その会社名義で特許を申請して、儲けを山分けにする・・・

彼らはモラルがあったのだ・・・

 

SDカードもそうだが、東芝の技術者がSDカードを作ったが、東芝は彼に5万円だかの特別ボーナスを渡しただけで、儲けは会社の独り占めであった。

確かに、会社の金で研究開発したのであるが、その対価が余りにも安すぎないか?

 

支那の諺に「上に政策あらば、下に対策有り」というのがある。

日本だったら「君、君足らずば、臣、臣足らずや」であろうか・・・

企業側が露骨に、従業員を虐めれば、従業員は自主防衛せざるを得なくなる。

 

聞いた話だが、ソフトバンクの役員の報酬は10億円らしい・・・

もし本当であれば、研究員の年収はいくらか?

400万円?600万円?800万円?いずれにしても馬鹿馬鹿しく感じても不思議ではない。

 

企業と社員との信頼関係が壊れている証拠である。

これも全て自民党の悪政の賜である。

1997年からの緊縮財政と消費税導入である。

 

国が金を社会に回さないから、社会が壊れたのだ。

そして、一部の亡者が、"規制緩和"の名の元に、その業種を食い物している。

"規制緩和"を声高に叫び、新規参入する奴が悪党であることを忘れてはならない!!!

 

電気事業、水道事業を初めとしたインフラストラクチュア関連を民間に開放してはならない!!!

例えば、水道だが、これを公共が行っているから、定期的なメンテナンスが行われ、世界一美味しい水道水が飲めるのである。

もし、民間企業が新規参入してきたらどうなる?

"利益"を考えたら、定期メンテナンスの数を減らさないか?

公共と同レベルの水準を保つには、間違いなく水道料金の値上げとなる筈だ。

損得勘定抜きの事業からこそ、公共が行っているのだ。

 

今、日本政府がやろうとしていることは、1980年代にマーガレットサッチャーが行ったのと同じ事である。

緊縮財政の名の元に、"良きイギリス"を破壊したのだ。

しかし、21世紀の現代、イギリスはインフラストラクチュア事業を、民間から公共へと元に戻し始めている。

会計監査院の方向では、結局、無駄金だったとされた公共の方が、民間より利用者の負担が少ないと結論づけている。

 

何故、失敗したイギリスの轍を踏もうとしるの?

そこに、金の匂いがするからである。

 

それを許して良いのか?

結局は「本当に悪い奴は誰か?」をマスゴミに惑わされること無く見極める目が必要である。