先日面白いYouTuberを観た。
前回、貨幣について語ったが、経済の観点から貨幣を観ると、表券主義と金属主義があるという。
表券主義とは、貨幣に書かれている金額に価値があるのであるが、対して金属主義とは硬貨の金属の価値と書かれている金額が同じで無ければダメだというものである。
例えば、"1両"小判だが、江戸時代の初期は1両で1年分のお米と同じ価値であった。
今で言えば、5㎏3000円のお米で換算すると、72000円となる。
通常の町人の平均年収は2両(江戸時代初期)であるが、19世紀になると20両を超えたらしい・・・
しかし、皆さん、米5㎏が3000円となるが、これって江戸時代初期よりインフレが進んでいるからで、明治時代になって貨幣単位が"円"となったが、"1円=1両"だったのだから、米5㎏が3000両となるわけだ・・・
現代でも古銭マニアがあるが、慶長小判と天保小判で価格が違うのだ。
何が違うのかというと菌の含有量であるが、江戸初期は世界最大の金産出国であった日本だが、中期以降になると金山も底をつき出したため、金の産出量が減り始めた。
詰まり、慶長小判時代が貴重であるのだが、現在はどうも金の含有量で小判の価値を決めているらしい。
確かに、明治時代の一円札ならば、現在でも一円として流通できるが、流石に1両小判では買物は出来ない。
だから、額面で無く金の重さとなるわけである。
しかし、この考えを江戸時代の貨幣論に持ち込むことは間違っている。
江戸時代では、慶長小判、享保小判、天保小判も額面通りの価値であったのだ。
元禄時代初頭は、デフレ状態に陥ったという・・・
金が無いから小判が作れなかったのだ。
底へ登場するのが、勘定奉行の荻原重秀という人物である。
今の財務大臣や財務省の無能よりは、よほどの有能な人物であった。
彼の先祖は甲州武田家家臣らしく、武田家滅亡後に徳川家に仕官して旗本となっていた。
彼は、表券主義を唱えた人物である。
金の含有量は関係ない。貨幣は額面で決まると言ったのだ。
正しくは「貨幣というのは国家が造る所、瓦礫を以てこれに代えるといえども、正に行うべし」である。
詰まり、貨幣とは国家が造るのであるから、瓦礫(瓦製の意味だと思う)で造っても構わないのだということである。
そして、元禄の貨幣改鋳を行い、大量の元禄小判が市中に出回ったので、元禄景気が始まったのだ。
デフレからインフレ率3%になったという・・・
詰まり、商人が元禄小判は価値が無いといっても、慶長小判を持っていても1両は1両であるから使うしか無いのだ。
インフレ率3%とは、現金を持っていても実質価値が目減りしていくから、投資して利回りを稼がねばならない。
だから、経済成長するのだが、現代日本は23年間もデフレが続いている。
江戸時代の政治家なら間違いなく切腹ものである!!!
さて、江戸時代初期のイギリスの話だが、悪い奴はどこにでも居るようで、当時流通していた銀貨の耳を削り銀を集めてその銀を売って稼いでいた輩が増えたいらしい。
当然、硬貨の重さが軽くなっていく。
「耳をそろえて返してもらおいう」とは時代劇でよく出てくる台詞であるが、問題は耳が揃っていない硬貨でも普通に流通していたことである。
それに異を唱えたのは、ジャン・ロックという学者である。
彼はイギリス経験論の父と呼ばれ、アメリカの独立戦争やフランスの人権宣言にも大きな影響を与えた人間であった。
あるとき彼は「重さの減った銀貨は価値が無い!!!、貨幣とは額面と硬貨自体の価値が等しくなければならない」と声高に叫び議会を動かしして、イギリス政府に銀貨を回収させて鋳造し直させたのだ。
ここまで読んで、皆さんはこのジョン・ロックの主張間違っていることにお気づきあろう・・・
もし、額面と貨幣の価値が同一であるのならば、我々の大好きな"福沢諭吉"の1万円券は14円の価値となってしまう・・・
一枚14円が、1万円券の製造コストである・・・・
この馬鹿学者の主張でどうなったか?
集めた全銀貨は、約400万£であったが、鋳造し直したら250万£分しか無かったというから、市場(庶民生活ぶち壊し)は大インフレに陥ったのだ。
あれ?
時は変わって現代の支那風邪騒ぎも、馬鹿な御用学者がTVで無いこと無いことを騒ぎ立てて、日本経済が滅茶苦茶になっていないか?
学者は、想像で物を言ってはならない。
事実に基づいて話さねばならないのに、TVご用意はおばちゃん達の井戸端会議レベルまで落ちていると言える。
竹中平蔵みたいな似非学者も横行して、日本が壊れている・・・
そもそも、政治に口を出して儲けるって、これは何処の国でもNGのはずである。
資産没収レベルのことを平気でスルーできるへわい呆け日本は、本当に良い国だ・・・
コロナ罰則を設けて、国民を縛る前に保証しろ!!!
菅義偉君、一日も早く総理大臣を止めるか、大政奉還して故郷の秋田に帰って百姓してくれ!!!
お前の政治家としての資質は0だが、リンゴ農家としては才能あるかもしれない。
美味しいリンゴを我々に食べさせてくれ!!!
それが、ひいては日本のためである!!!!