MMTという言葉を聞いたことがあると思うが、これは"Modern Monetary Theory"の略であり、日本語では現代貨幣理論と言われている。
実は、日本人の若手経済評論家などでは、10年前から言われているし、私もブログで書いた事があるが、自国通貨を持つ国は、"経済破綻しない"ということであり、日本政府の国債が1200兆円を超えても"心配ご無用"と言うことである。
では、南朝鮮のウォンはどうだ?というと、ウォンでは海外の取引先が相手にしていないし、可の国の国債はドル建て円建て等々で結局は外国通貨に依存しているから破綻する。
ギリシアは、ギリシア政府に通貨発行権が無いから破綻するし、アルゼンチンはドル建て国債だから破綻するのだが、日本は円建て国債だから破綻しないのだ。
例えば、ここに来月の10日に100万円の支払い期限があるとする。
クレジットカードの支払いでも良いが、銀行預金が70万円だとすると不足分は30万円である。
この30万円が用意できなければ破綻と同じであるが、友人から借りるか、親から借りるか等々と金策の方法はある。
これが通常の国の場合や日本の地方自治体と同じ状況である。
足りない金は、何とか用意するのだ。
しかし、もし皆さんの家に万券が印刷できるプリンターがあったらどうか?
「今月の不足分は30万円か、よし刷るか」となるはずである。
そして、その人の年収が600万円だとしても、別に1000万円の万券を刷れれば年収1600万円と同じ事である。
これが地方自治体と日本政府の違いである。
MMTの主な特徴は3つである。
①:自国通貨を持つ政府は、財政的な予算制約に直面することはない。
②:全ての経済は生産と需要について実物的あるいは環境的な限界がある。
③:政府の赤字は、その他の経済主体の黒字である。
である。
①は既に説明したが、②は何かというと、無限に貨幣を発行できるかというと、それには経済の需要と供給のバランスがあるということである。
今現在、デフレなのは需要より供給が多いから物の値段が下がっているのである。
例えば、政府が「電気自動車の補助を10兆円規模で行うから令和3年度中に、日本国内の自家用車を電気自動車へ買い換えろ」となったらどうなるか?
各メーカーが、8000万台近い自家用車を約1年半で用意できるか?
世界一のトヨタ自動車でさえ年間約346万台、トヨタグループの海外工場合わせても1072万台が限度である。
詰まり、8000万台の自動車は全日本車のメーカー合わせても不可能なのだ。
これは需要と供給のバランスが崩れている。
これが、貨幣発行の限界となる。
もし、これを今後10年でとなれば、不可能ではなくなるのだ!!!!
MMTの批判する輩は、この②を誤解している・・・
1000兆円刷っても良いのか?とかいう馬鹿もいるが、日本のGDPが約600兆円だとすると、完全にインフレに傾く筈だが、今の日本にはこれぐらいの規模の貨幣発行が必要と言えるのではないか?
さて、③だがここを財務省を初めとして国民が騙されているところである。
「政府の赤字を減らして、健全な黒字化を目指す」と言うが、これは一見よさげに聞こえるから困りものである。
"政府"と我々を含む"民間"を両天秤に置く。
ある所で釣り合うが、天秤が下がれば黒字、上がれば赤字とすると、政府が黒字化すると言うことは、民間が赤字となるのだ。
分かりやすく江戸時代を観てみるとしよう。
徳川家康公は莫大な富を持っていた。
恐らく日本の富の殆どであったはずだ。
全ての金山、銀山、銅山を手中に収め、貨幣鋳造権ももっていたからである。
あるとき江戸城の大広間の柱が折れ天井が抜け落ち、辺り一面黄金であったと言う。
金の重さで柱が折れたのだ。
では、その当時の庶民の暮らしはどうか?
ド貧乏であった。
戦国時代に宣教師がローマに送った書状に「この国の民は非常に貧しいが、彼らは貧しさを恥としておらず・・・」というのがあることから分かるが、当時のヨーロッパよりも貧しい生活をしていたいに違いない。
しかし、五代綱吉公の御代になると、元禄バブルと呼ばれ、庶民が贅沢になっていった。
では幕府はどうなったかというと、赤字になり始めてくる。
詰まり、幕府が使った金が庶民に行き渡り、庶民の生活レベルが上がっていったのである。
例えば、親孝行の綱吉公は、母桂昌院の為に護国寺を建立したが、この金が宮大工に渡り材木問屋に渡りと庶民の生活の糧になっていったのである。
それが分かっていなかったのが、八代徳川吉宗である。
現在彼は名君と謳われているが、本当に名君か?
緊縮財政を行った結果、市場は冷え切りバブル崩壊の日本のように庶民が貧乏になったし、世の中貨幣経済へ移行しつつあったのに、米政策を取ったため百姓が苦しめられたのだ!!!!
ここは、年貢を減らし、商人を初めとした町人に所得税を課すべきであったのだ!!!
時代を逆行させた公方であったと言える。
その後田沼意次が老中になり、重商主義へと舵を切ったが、反対勢力に潰され、"バブル=悪"、"質素倹約=善"となり、現代に至っている・・・
現代に話を戻すと、政府の借金は我々の所得であり、銀行残高となるのだ。
緊縮政策をとれば、それころ我々は蓄財を取り崩さねばならないから、貧乏になるのだ・・・
このまま政府が財政黒字化をしたら、国民は総貧乏になってしまう。
事実、アベノミクスで量的緩和で通貨発行を行い、事実政府の借金は無くなっているが、毎年赤字国債を発行している。
それは何故?
銀行を救うためである。
資本主義は、資本家が借金をする所から始まり、銀行は金を貸す出す所から始まるのだ。
しかし、こんなご時世、企業も個人も借り入れなどしない。
我々の預金は、銀行の借金である。
だから、銀行は投資先として政府に泣きついて赤字国債を発行して貰っている。
これは数年前に麻生財務大臣が説明していた。
政府が未来の明確なビジョンを国民に見せないからいつまで経ってもデフレである。
試しに電気自動車計画をぶち上げてみるのも必要かもしれない。
日本人の悪い所で、MMT的な事を多くの若手経済評論家が言っているのに耳を貸さないが、アメリカから黒船として入ってくると飛びつくのだ。
レーシックも元は日本人眼科医が始めたらしいが、日本では医師会という抵抗勢力に負けてアメリカとソ連に技術が渡ったという。
それが洗練され、進化して日本に逆輸入されれば、皆が飛びつくのだ・・・
いい加減止めた方が良いと思うが・・・
国民が経済の仕組みを理解しないから財務省やマスゴミに騙されるのである。
勉強第一である!!!