最近の多人数でのツーリングは、昔に比べると楽になった。

多くのサイダーはインカムをヘルメットに装着しているので、お互いに会話しながら走ることが出来る。

静かに孤高の走りを楽しみたい場合は、独りツーリングしかない・・・

私は、独りツーリングの時、街中は音楽を聴きながら走るが、峠や神々の領域に入った場合は、音楽を止めて自然の臭いと息吹を感じながら走ることにしている。

 

料理屋のママと姐さんに「今夜も来て古代宇宙人説を!!!」との誘惑を断ち切り、朝早くに稚内を後にして一路日本最北端の地である宗谷岬を目指した。

 

インカムでカズちんと繋がっているが、「う!!」「ああああ」「おう」の恐ろしい声が聞こえつづけていた・・・

「どうした?」と聞くと「ハーレー重いから、止めたい」とか「転けそうになった」という会話が、このツーリグで馴染みとなった。

私はカズちんは、10年の歳の差があり、学年で言うと11年の差がある。

カズちんは今年の誕生日で見事定年となったが、引き続き同じ仕事をしている・・・

 

ハーレーは年寄りが乗るには、重すぎるバイクである。

車重が400㎏超のバイクなど気狂い沙汰である。

彼は、しきりに「スズキのVストームが欲しい」を繰り返している。

ただ、250か650かで悩んでいるが、共通の知り合いがハーレーを降りてBMWのGSに乗り換えたし、私もハーレーを止めてHONDAのアフリカTwinに乗り換えたら、250では付いてこられないから650かなという話になっている。

 

私は"壊れないバイク"に一生に一度乗ってみたいだけである!!!

皆は"ゴールドウイング"にしろよというし、事実私もそう思っていた。

しかし、今回の旅で「雨にも負け、風にも負け、夏の暑さにも負け」で、「バイク旅はもういいや」と確信した。

今後は旅は"MOTORHOME"の方が間違いなく快適であることを再確認したので、旅仕様のバイクの必要が消えたのだ・・・

行っても精々1泊はらば、アフリカTwinの方が快適であろう・・・

余りの寒さにチャップスを履いている・・・

6月23日火曜日の旅は、楽勝であった。

稚内から網走を目指してひたすら国道238号線を東南へ走るだけであった。

猿払町に入ると、国道を左折してエサヌカ線へと進路を取る。

この壮大な空間に東京23区が入ってしまうと思うほどである。

我々はちんまい空間に詰め込まれていることを実感する。

昼食は上湧別の道の駅で摂ったが、ここは骨折した年を除けば、毎年来ている。

帆立が安くて旨いのだが、私は毎回ステーキ定食を食べている。

MOTORHOMEの時は、この道の駅で1泊する。

 

翌24日水曜日は、6時前にホテルを出発して知床を目指した。

先日、東京の自宅でNetflixで"幸せの黄色いハンカチ"を観た。

高倉健さんが、網走刑務所を出所して、武田鉄矢、桃井かおりらと合流するのが網走だが、あの時代に比べると現在は寂れているのが分かる・・・

"網走"というと、我々はどうしても"刑務所"のイメージとなるが、実際は良い街であり、温泉も素晴らしいし、海の幸も堪能できる素晴らしい所なので、行ったことのない人には是非行ってみることをお薦めする。

 

知床半島まで国道334号線のだが、半島に入ったぐらいで国道は大きく左に曲がり山を迂回するのだが、山へ向かって伸びる直線道路がある。

私は過去2回この道を来ているが、一回も左カーブせずにこの道を上ったことがなかったので、今回はチャレンジした。

この道は正に"天に続く道"であり、途中に天に続く道展望台なるものがある。

 

ウトロ道の駅により"セイコマ"(北海道のコンビニ)で朝食を済ませてから、知床横断道路で峠を攻めながら羅臼町を目指すのだ。

ウトロ側は濃霧であったが、峠の頂上付近では雲の上に出たが、国後島は雲の下で何も見えなかった・・・

羅臼からミルクロードを目指した。

しかし、バイクナビはマニアックな道を教える・・・

地図からでは絶対に走らないような地元の道を案内するのだ。

兎に角、飽きるほどに北海道の地方の道は直線が多い・・・

「これミルクロード?」と勘違いする道ばかりであった。

ミルクロードの途中に開陽台があって、地球が丸く見えるのである。

 

開陽台を後して、一路昼食の豚丼を食べに、摩周駅に向かった。

摩周駅のロータリー内にある店は2回ほど行ったが、豚丼が全品であるが、"不定休"の定休日に見事ぶち当たり玉砕であった・・・

仕方なく、別の店で豚丼を食べた・・・

 

食後に硫黄山へ行った。

「貴方が犯人だったのね」

「そうだよ」

「何故殺したの?」

との2時間ドラマでお馴染みの場所である。

関東人にしてみれば、箱根の大涌谷の大規模版といえば、想像が出来ると思う。

ここも2度目だが、兎に角支那人がいないから何処へ行っても快適なのだ!!!!

 

屈斜路湖をバイクから眺めて、今宵の宿泊地の釧路を目指した。

今回の旅では"ドーミーイン"系列のビジネスホテルにお世話になった。

このホテルは天然温泉が売りで、大浴場があるので、旅の垢を落とすのに気持ちが良いのだ。

冷えた身体を温泉で温めるのは、正に贅沢に一言である。

夕ご飯は、自称"酒場放浪野郎"のカズちんの仕事である。

今宵も地元の酒場へ吸い込まれていった・・・

 

知床から網走まで345.9㎞、網走から知床、屈斜路湖経由釧路まで356.5㎞の旅であった。

この2日間で702.4㎞走破であった・・・

因みに、東京から伊豆半島の下田を往復して300㎞ちょっとである。

 

つづく