先日、思い切って清水の舞台から飛び降りたつもりで、NHK大河ドラマの"太平記"を買った。
これは、先月にYouTubeで観た倉山満先生と武内宿禰氏とのトークが面白かったからである。
それによると、NHK大河ドラマで歴代NO1のキャストと人物がドンピシャだというのだ。
優柔不断日本一と言えば、足利尊氏公である。
足利尊氏を真田広之が演じていて、これまた優柔不断の新田義貞(根津甚八)の話し合いが、妙に微笑んでしまう・・・
そして、婆娑羅者の佐々木道誉を陣内孝則が演じていてこれも合っていた。
婆娑羅者とは戦国時代の歌舞伎者と同じ立ち位置だと思われる。
この佐々木道誉が、掴み所の無い人物であるが、室町幕府設立に大きく寄与するのだ。
この佐々木道誉は、どうも本名は京極高氏と言って、終生足利尊氏との信頼関係が厚かったようだ。
足利尊氏は、元々足利高氏と書いた。
この"高"は北条得宗の北条高時から高の字を拝命したのであるが、後に後醍醐帝から本名の尊治(たかはる)の"尊"を戴いて、高氏→尊氏となったのだが、佐々木道誉こと京極高氏と同名だったことも親近感を抱いていたのかもしれない。
太平記は暗いイメージであったが、観ていると面白い。
「庶民を蔑ろにして、北条一族だけが懐を肥やしている」とか、重税が!!!とか、あれ?何処かで聞いたような・・・
そう、正に現代日本は、鎌倉末期と同じ体を成しているのだ。
勝野洋が演じた、執権北条守時らは、「鎌倉幕府の不正をただし、幕府再興を・・・」と言って頑張ったが、反対勢力と言うより既得権者の長崎円喜らによってことごとく潰される・・・
これって、総理大臣が変わっても何も変わらない官僚に支配された現代日本と同じ構図である。
安倍首相も言っているが、官邸に居る三悪と同じなのか???
昔日本史で鎌倉幕府を勉強したことを思い出して欲しいが、幕府は執権を頂点に執権補佐の連署、評定衆などがあった。
後半になると、管領職が出てくるみたいだ。関東管領もそうだが、何も付かない"管領"が内務大臣的なもので今で言えば国務大臣に当たると思う。
組織図では単純明快であるが、そこは日本である。
ドロドロとした人間関係が出てくるのだ・・・
評定衆を始め政所と問注所、侍所等々の重要な役職は北条一門で占められている。
ここに、執権より上の長老会議のようなものがあった。
これって、自民党の幹事長、政調会長、総務会長の党三役の意見が、日本国政府の長である内閣総理大臣より強いのである!!!!
因みに天皇陛下は政府の上であるので・・・
詰まり、現行の日本政府が倒政されて、次の幕府なりが出来ても天皇陛下であるのだ。
話を戻すと、執権より発言権のある北条一門長老がいて、更に得宗家という人が居たのだ。
これは鎌倉時代でも確か4人しか居なかったはずだ。
この得宗家が、執権の首をすげ替えてしまうのだ。
詰まり、国家の長より一族の最高者の方が上なのである!!!!
時は、"元寇の役"後で、御家人とちが戦で疲弊して、得宗令で借金棒引きしても更に貧乏していて、田畑を売って何とか生活していたが、その買い主が、北条得宗家本人であるから始末が悪い・・・
得宗令を発布したのは、高時の父の北条貞時である。
北条貞時は第9代執権で、子の高時は14代執権であった。
この間に4人の執権がいたが、得宗家の胸三寸であったことはわかる・・・
北条高時は、片岡鶴太郎が演じていたが、これも妙に合っていた・・・
太平記(書物の)によると、政をせずに、闘犬と猿楽と酒池肉林の毎日であったらしい・・・
足利高氏が生まれたのは、そんな時代であったのだ。
つづく