先日、バイク独り旅で北陸へ行ってきたが、途中金沢で美味しい珈琲屋に寄った。

金沢の武家屋敷内にある茶房似故礼(にこれ)である。

何故この店を知ったかというと、90年代のドラマに"誘惑"の最終回に篠ひろ子先生(個人的にファンです)演じる藤家美冴が、金沢で林隆三演じる夫の藤家芳行を待っていて喫茶店であった。

劇中金沢で1,2位を争う珈琲の旨い店と言っていたのである。

 

最初に誘惑を観たのは、LAでの大学生時代で、当時日本人相手に日本のTVをビデオカセットに録画して、それを貸し出す店から借りた。

この日本のTVをビデオで観ているか観ていないかで、日本に戻った時の"浦島太郎度"が違うのである。

当然その頃の記憶などただ"観た"位であって、40代の頃にCATVのTBSチャンネルで放映されたものをBlu-rayに焼いて観たのが、似故礼を訪れたいと思ったきっかけであった。

 

又、ドラマ"誘惑"も20代で観たのと、40代で観たのと、そして54歳になった現在観たのでは、全く捉え方が違っているのが面白い。

金妻シリーズも録画してあるが、これを観返してもその年齢で感想が違うのが新鮮である。

言い換えると、世の中で心が汚れてしまったとも言えるかもしれない・・・

今回の北陸方面ツーリングも、「根性が無くなったらバイクを陸送すれば良い」と友人等に言われて思わず頷いてしまった。

結局は"金で全て解決"となるのかもしれない・・・

ああ、心が汚れている!!! それが大人なのか・・・

学生時代も日本人の友人から「hiro君も、金が無ければ、ただのメキ」と一句詠まれてしまい、その場に居た全員が爆笑したのは言うまでも無い・・・

解説するとメキとはメキシコ人の移民(大分分は非合法な輩)のことで、南カリフォルニア社会の底辺の奴らであるが、社会を支えている重要な役割である。

現代日本だと、支那人であるが、昨今だとベトナム人とかネパール人らしい・・・

 

さて、話を戻すが、私は2度ほど似故礼を尋ねている。

今回で三度目だが、マスターが私を覚えていた・・・

そこで、珈琲が出てくると香りを楽しんだ私にマスターは喜んだ。

詰まり、珈琲と嗜好品であって、プロは客自体がそれを分かってくれる人が好きなのである。

レストランに行って、成金や田舎者はドンペリとか直ぐに言うが、ドンペリ以上に美味しいシャンパンはいくらでもある。

それを注文してあげるとソムリエも喜ぶのだ。

 

そこで昨今の私はネスプレッソの珈琲マシーンをMOTORHOMEにまで装備して、その時の気分次第でカプセルを選んでいる。

当然、エスプレッソタイプである。

だが、本当の珈琲の美味しさは、ドリップであるのだ。

何故エスプレッソなのかというと、そもそもイタリアは水が不味いし、欧州は硬水でミネラル分が多すぎるのである。

そこでドリップしても珈琲が不味いのだ。

だから、加圧した少量の水で濃い味の珈琲にして飲んでいるのである。

珈琲そのものの旨さを味わいたいのならば、ドリップなのである。

似故礼はエスプレッソはない。

マスター曰く、エスプレッソが飲みたいという客には、「そこのスタバに行け」

スタバの珈琲を有り難く飲んでいる人が昨今多いが、はっきり言って不味い!!!

スタバはモカフラペチーノ等の"なんちゃって珈琲"を飲む所である。

因みにスタバに行くのをやめると、それだけで痩せるそうである・・・・

 

何故イギリスで紅茶が流行り、支那人も茶を飲むのか?

それは、水が不味いからである。

水が不味いから味を誤魔化さないと飲めないのだ。

だから、珈琲や紅茶は生活必需品となるが、水が旨い日本では、嗜好品となるのである。

水道水を蛇口から飲める国は、日本ぐらいである。

 

似故礼のマスターと小一時間ほど珈琲談義をしたが、私の珈琲の入れ方はことごとく駄目だしされた。

サイフォンはNGであるという。

そして、珈琲豆を買うときも予め挽いてあるのはNGであり、飲む前に挽かないと駄目らしい。

そして、なんと珈琲もアクがでるという。

サイフォン式だとアクまで出てきてしまい、味が悪いという。

 

自宅に帰ってきて早速、珈琲ドリップ一式を買って試してみたが、これが難しい。

手で挽くタイプのミルも買ったが、思った以上に時間が掛かる。

手っ取り早いのはフードプロセッサーで豆を挽くのであるが、珈琲豆の匂いと挽いた後の匂いが違うことが重要であるらしい。

確かに、香しい香りがする。

試行錯誤したが、私のここ2週間の経験では、手動のミルで豆を挽いた方が美味しい気がする。

 

今朝は時間があったので、フードプロセッサーで挽いたが、自分でドリップした。

味は道具が重要である。

珈琲ようのポットは重要である。

ヤカンからだとお湯の量が調節出来ない。

私の実家は上石神井にある。

時の如く神様の井戸である。

我が家にも井戸がある。

井戸は地下60メートルから電動ポンプで、蛇口をひねれば水道水のように出てくる。

井戸水の蛇口は庭の二カ所しかなく、屋内は水道水である。

 

試しに風呂に井戸水を入れて追い炊きして入ったことがあるが、これが温泉のように水道水とでは比較にならない程身体が温まるのである。

又、次の日入っても、臭さが無いのだ。

詰まり、人が入った風呂の水の臭さは、人の垢や汗等が水道水のカルキや塩素に反応して出た臭いであると思う。

井戸水にはそれがないから臭いも無いのだ。

又、我が家の井戸水の水質は、保健所で調べて貰ったが飲み水として適している。

 

今朝の珈琲は井戸水で入れてみた。

旨い〜

 

正に至福の時である。