診断は"右足脱臼骨折"である。
緊急手術となり、オペ室に入ると、TV等で観るのとは大分違っていた。
麻酔は下半身麻酔で、頭はしっかりしている。
背中から麻酔2.5gを注入されるとあっという間に両足の感覚がなくなっていく。
医者は6名で、整形外科部長が執刀した。
X線モニターで足にプレーを固定するネジの一をチェックしながらの手術であるが、その画像を自分の目で見ることが出来るのだ。
足首の外側と内側にメスを入れ、折れた骨をプレート固定していく。
砕けた骨の破片も取り出したらしい・・・
手術は2時間25分であった。
若い医師が「ここが折れているの分かりますか?」と画像を観ながら説明する。
医師が折れた骨を、ネジ固定する前に指で正しい一に付けている画像を観た私が「ああ、本当に折れてる・・・」というと、オペ室に一斉に笑いが上がった・・・
「それだけ言えるなら、大丈夫ですね・・・」との励ましも貰った。
手術前に、部長先生が「ああ、十勝岳温泉は私も良く行きますが良い湯ですよね・・・。入れなかったのですか?」
「いえ、内湯は入りましたが、露天風呂に入る前に転倒してしまって・・・」
「ああ、それなら入れただけ良かったですね・・・」
と和やかな会話に癒やされた・・・
手術が無事終わり後片付けしているときに、「おしっこ我慢していたでしょう・・・、管入れますね」と軽く言われ、おちんちんに管を入れられおしっこをさせられたが、友人の話だと「痛い」と言っていたが、私の場合麻酔が効いていたので、何も感じなかった。
「おいおい、女王様プレーか???」と内心思ってしまった・・・
手術室からでると、病棟の担当看護婦さんに医師より説明があり、そのままエレベーターに乗せられ病室に運ばれた。
足には減圧する管が付けられ、腫れ上がるのを押さえる事が出来るらしい・・・
右腕には点滴の管を付けられ、左腕には血圧計を付けられていた。
当然トイレに行ける状態ではなく、おしっこは溲瓶、ウンチはおまる状態である。
病室に戻ると無性に尿意を催し、溲瓶にしようと悪戦苦闘したが、溲瓶に陰茎を突っ込みその脇に手をやると(立ちションのイメージ)をすると尿が出たのだ。
溢れるかと思うぐらい出た。
800ccである。
看護婦さんを呼んで「出ました」と溲瓶を渡すと「出ましたね!!! そうとう溜まっていたんですね」と驚かれた。
部屋に帰ってきた時間は6時を廻っていたが、お腹が空いていたが、下半身麻酔のため、「胃腸の動きをチェックしないと駄目」と言われ、先ずは水から始めた。
夕食に有り付けのは午後7時半であった。
こんな時でもお腹は空く。
正岡子規の"飯待つ間"を思い出し、思わず笑ってしまった。
「かッと畳の上に日がさした。飯が来た」
正にこの心境で、初めての入院、初めての病院食、美味しかった・・・
つづく
