昨日、阿部一族の映画を観た。
阿部一族といえば、大正二年に文豪森鴎外の短編小説である。

阿部家当主阿部孫一右衛門が、肥後熊本藩主細川備中守忠利の病の床に、殉死願いをしたが次期藩主光利を助けよと云われ、殉死を禁じられた。

時は江戸時代初期で公方様は家光公の御世である。
幕府による殉死禁止令は、時期公方家綱公まで待たねばならないが、水戸黄門で有名な徳川光圀公も父順房の最後の頼みで、藩主としての大きな仕事は、家来衆の殉死の禁止であったという。

今にして思えば、こんな馬鹿風習はない!!!
優秀な家臣が、殿様の死の際に後を追って死ぬって、有能な人材の損失である。
今も昔もこうして去って行く者は優秀で、後に残る奴は馬鹿ばっかである・・・

馬鹿乃木希典も、明治天皇御崩御の持ち、腹を切って殉死したが、あの馬鹿を何故神にしたのか意味不明である。
奴は非国民である。
可惜有能な兵士20000人以上を二百三高地で死なせてしまった。
死んで詫びるのは当然である!!!

まあ、殿様が死去されて小姓を始め忠利に世話になった家臣18人が、次々と殉死したのであった。

まあ、実直な男であったため大殿の命を貫き殉死をしなかった。
しかし、家中の侍達は「先君にあれだけ世話なり、人も羨む大出世しなのに殉死しなとは恩義を弁えない」的な事を言われていた。
確か劇中200石から1100石にまでなったという。
ざっくり計算だが年収4千万円から2億2千万円になったと思って欲しい。

しかし、私はこれに今に通じる日本人の根性の悪さを見た!!!!
「殉死しないとは怪しからん」と他人を責める前に「お前が殉死しろ」と言いたい。
自分たちは死なないくせに他人に死ねとは、まるで福島第一原子力発電所から数百キロ離れた安全な所に住んでいる奴らが、福島県は安全ですと言っているのと同じである。
そんなに安全ならば、先ずお前等が福島県へ移住しろって!!!である。

まあ、阿部一族の粗筋はあえては書かない。知りたい人は是非ググって欲しい・・・

それと、映画で変なのは、江戸時代武士は髭を生やすことを法律で禁止されていた。
にも拘わらず、映画では殿様を初めとして髭を生やしているし、参勤交代があるはずが2年も国元にいるかって!!!
殿様だって今でも田舎の熊本にいたら、銀座の灯りならず吉原の灯りが恋しいはずである。

もう一つ、どう贔屓目に見ても阿部一族が悪い!!!
若殿様の殉死禁止令に背き、勝手に殉死して殿様のお咎めを受けて逆恨みである!!!
もし、どうしても腹を切りたいならば、隠居して家督を長男に譲っていれば、これ程の問題は起こらなかったはずである。

それは、劇中はどう見ても内乱状態だ。
大名家改易要件を満たしていると思うが・・・
"人の口に戸は立てられず"である。
行商人たちや人足達、又又御公儀の隠密も多くいるのに・・・
先ずは、幕府への根回しも先にしなければならない。

そう、特に日本は何事も根回しが大切である。
まあ、根回しに国境はないのだが・・・