面倒見は良いが、馬鹿にされ嫌われている奴って、一人や二人の知り合いはいると思う。

タンゴ界にもいる。
Sちゃんがそうである。
彼は、面倒見が良い。 誰とでも踊っているから、偉いと思う。

私はかれこれアルゼンチンタンゴを初めて、12年ぐらいになるが、始めた当初は、曲に乗って流れるように踊っている男女を見て驚嘆した記憶がある。
そんな中、Sちゃんと出会った。
彼は、ミロンガいるあまたの女性達と楽しげに踊っていて、「彼って凄い」と思ったものだ。

それから、練習に励んだ。
タンゴは、男性は女性の3倍の努力が必要とされてるのだ。
初めてから3ヶ月が過ぎたとき、あるミロンガで、Sちゃんと会い、彼の踊りを見ていると「あいつ、本当はタンゴ下手かも・・・」と思うようになった。

そこで、ミロンガに来ている女友達に「俺とSちゃんとどっちがタンゴ上手い?」と聞いてみると、「そりゃあKちゃんだよ」と皆私の方が上手いと口を揃えていってくれた。
「俺は、タンゴを初めて3ヶ月でSちゃんを抜いた」と豪語するまでになった。

ミロンガに行くと、色々な女性と知り合うが、大抵は「何処かで見掛けた」と言う感じになる。

そして、アルゼンチンタンゴの作法として、男性から女性を誘うのだ。
綺麗で無く、若くも無く女性は、大抵壁の花と化すが、Sちゃんは、皆と踊る気配り?があるのだ。

ここで、誤解無いように書いておくが、女性の魅力は歳では無い!!!
彼女自身が如何に輝いているかである。
これは、男性にも言えることであるが・・・
熟女には、ガキ女には到底まねの出来ない、吸い込まれるような色気がある。
この色気がでているかどうかで、女性の価値は決まると思う・・・
それには、若い内からの日々を如何に有意義に過ごすかだと思う。

千疋屋のメロンだって、食べ頃を間違えれば、元も子もないのだ。
但しメロンには、「このメロンの食べ頃は何月何日頃です」というシールが下に貼ってあるが・・・

女性だって、丁度良い熟しどころがあるのだ。

まあ、その話はさておき、私は読者は薄々感ずいていると思うが、超我が儘である。
ミロンガに行っても、がむしゃらに踊らず、自分が「この女とはH出来る」と思う女性がいたら踊るのだ。
タンゴは、3分間のSEXである。
お互いに抱き合うように組み、曲に合わせて踊り出すのだ。
そして、互いの心を探り合いながら、曲の山場と共に絶頂に至るのだ。
嘘だと思った諸氏は、アルゼンチンタンゴを初めて見ることをお薦めする。そうすれば、私が書いたことが理解出来るはずだ。(上達出来ればだが・・・)

そう、実はSちゃんは、この点が理解出来ていないのか、この域まで上達していないのかである。
彼のダンスを見ていると、中学生時代のフォークダンスなのだ!!!!

まあ、私がミロンガで3曲踊れば「今日のノルマ達成」だが、彼は永遠と多くの女性を相手に、フォークダンスのようなタンゴ擬きを踊っているのだ。

私の友人のMちゃんは、タンゴを習い始めたが、彼女は最初に踊った瞬間、「この人下手」と感じたらしい・・・
初心者に秒殺されたSちゃんって、一体全体・・・

実は、上手な男性ならば、初心者の女性すら、心地好く踊らせることが出来るのだ。

また、カップルで来る人たちに「君たち出来ているの?」と馬鹿な質問をしてしまうのもSちゃんだ!!!
出来てようが、出来なかろうが、お前には関係ないだろうと言ってやったことも多々ある。

彼ももうじき還暦だ!!
「大丈夫か?お前」と言ってやりたい。

だが、多分、根は優しいが、人との関わり合い方に問題有るのであろう・・・

しかし、Sちゃんは、ある意味タンゴ界マスコット的そんざいでもあるので、この先も健康に気を付けて頑張って欲しい。