今日、先日録画した映画を観た。

市川崑の映画"野火"である。

戦争映画のようであるが、実は正にヒューマン映画である。

大筋は、太平洋戦争末期のフィリピンが舞台である。
日本軍は、米軍に追われ軍隊の様を呈していない。
食べるものが無く、士気も無く、ただ死を待つのみであった。

主人公は、船越英二とミッキーカーチスである。

実は、人肉を食べる内容であった。
しかし、これって大岡
昇平氏の小説であるが、氏のフィリピンでの実態体験であったらしいから、本当に人肉を食べていたのであろう。

カニバリズムは、実は未だにあるらしい・・・
インドネシアの秘境や、パプアニューギニアも未だに人食い人種がいるらしい・・・
インドネシア人の友人も言っていたから、本当みたい・・・

ビルマの竪琴は有名な話であるが、水島上等兵のモデルの本人は、ビルまで倒れたらしい。
気が付くと、村人に助けられ、手厚く看病されていた。
彼は、感激して立ち上がり「このお礼はきっとします」と言ったらしい。
「もう少し太ったら食べ頃だろう」と村人が話しているのを聞いて逃げ出したという・・・

ここで、大事なことは、人食い人種は、自分の中は食べないのだ!!!

しかし、野火では、同じ日本兵同士が、狩って狩られる立場であることだ。
本当に、日本人って、最低な民族だ!!!
戦した者を食べるならまだ分かるが、生きている同胞を殺して食べるって、意味不明である・・・

映画では、船越英二が演じる田村は、人肉を食べていないが、ミッキーカーチス演じる松永は、平気で食べている。
是非、観て皆にも観て欲しい。
こんな時代だからこそ、観て考えることが必要だと思う。

作品では、どちらが正しいという善悪は、一切描かれていないのが、市川崑の凄いところであろう。

人間、窮地経てば、その人の真価が見えてくるものだ。
飽食の現代、食べ物の有り難さを忘れ、ご先祖様に感謝すること無く貪り、捨てている。

この先、天罰が下るはずである。
さて、その後、絶対に人肉を食べないと言える者が、一体何人ほどいるであろうか?

今夜も、感謝を忘れずに、美味しく食事を頂くことにする。