子供の頃、日本で一番怖い幽霊話は?と御祖母様に尋ねると「それはね、四谷怪談だよ、お岩さんが怖いね」であった。

そして、TVを観ながら泣いた記憶がある。
それと、"牡丹灯籠"も怖かった。
お化けは足がないのに、移動する度に鈴の音が・・・

映画は、本郷功次郎と赤座美代子であった。
個人的には、赤座美代子って今でも綺麗だと思う・・・
彼女が毎晩枕許に出てくるなら、一緒に三途の川まで行っても良いと思ってしまうのは私だけか?

そうそう、牡丹灯籠って、人間と幽霊との純愛話なんだよね・・・

それで、今日、東海道四谷怪談を観たのだが、悪が天知茂であった。

しかし、今観ると、結構江戸時代が適当に描かれていることが気になった。

民谷伊右衛門は、良人で岡山藩にいて、四谷お岩(東京の四ッ谷で起きた怪談話と思っていたら、お岩さんの名字であった)と結婚したいと、彼女の父親と道端での話から始まり、断れると、いきなり背後から斬り殺してしまう。

ここで、問題なのは、いきなりでも斬り殺された方が、刀を抜いていなければ、江戸時代の法律により、御家断絶である。
武士たる者に、あるまじき死に方らしい・・・
だから、もし刀を抜いていなければ、家人が行って刀を握らせたという・・・

まあ、武士同士だから、果たし合いはいざ知らないが、岡山藩の上士を良人が切ったら、ただではすまない・・・
良人は、刀こそ差してはいるが、法的には士分でなく町人であるので、町奉行所の管轄である。

すると、四谷家の郎党がまた悪で、お岩さんの妹が好きらしく、後に一緒に殺したお岩さんの父の友人の子(お岩さんの妹お袖の許嫁)を後に切りつけ、滝壺へ落としてしまう。

それから数年が経ち、江戸に住んで、傘張り良人であるが、話から察するに、お岩さんは、"仇討ち免許状"を持っていて、江戸で敵を探しているらしい。

しかし、伊右衛門は、酒と女と博打(ああ、男が駄目になる三要素全てをやっている)に明け暮れ、あんまの"宅悦"に、奥さんを抵当に金を借りる!!!
って、本当に此奴クズ!!!!だよね

そんなある日、町で狼藉者に絡まれている直参旗本風の伊藤娘お梅を助け、伊藤家で歓待を受ける。

でも、雰囲気からすると、直参と言っても御家人か、旗本でも小普請組あたりのしょぼい感じである。
大身であれば、家来衆が尽くし、歩かずに駕籠であろう。

父親と娘が市中を歩いているとすると、御家人かも知れない・・・

そして、伊右衛門とお梅は、男と女の関係になり、結婚をする。

そうなると、邪魔なのはお岩さんである。
先に出てきた郎党の勘助が、南蛮渡来の毒薬を持ってきて、これを飲ませろというのだ。

さらに、伊右衛門は、前々からお岩さんに恋慕の情をもっていたあんま宅悦に、「自分のかみさんを犯せ」と言っちゃうんだよね。

しかし、抱く間も無く、お岩さんは伊右衛門に飲まされた薬のお陰で、顔が崩れ、髪の毛も抜け始めていた。

その後、伊右衛門が帰ってきた、宅悦もろともお岩さんも殺し、戸板に二人を打ち付けて川に投げ捨ててしまう。
それも、不義密通だから、殺したというが、江戸時代は、幾ら武士でも勝手に人を殺せるわけではない。

不義密通ならば、切り捨てたとしても、奉行所に届け出ねば、単なる殺人である。
まして、伊右衛門は良人であるため、果たして武士の作法の不義密通の刑の執行する権利があったかどうか?

例えば、市中で無礼討ちをしたら、町役人に「私は何処の誰兵で、こいつの無礼を犯したために、無礼討ちにした」と届けなければ、単なる人殺しである。

仇討ちも同じだ。
殿様が発行してくれる"仇討ち免許状"を持っていなければ、単なる人殺しである。
また、敵を見付けたら、奉行所か大官所に、敵がいるから打つ旨を、仇討ち免許状と共に報告しなければ、単なる殺人であるし、敵を討ったら「確かに討った」という証明書を発行して貰わねば、国に帰ることが出来にない。

水戸黄門では、御老公御手でこれを書いてくれるから、何よりの証明であったに違いない、

まあ、どういった角度から見ても、鬼畜であるため、此奴が罰を受けなければ、一体誰が受ける状態だ!!!

しかし、いつも思うのだが、現代においても、女と別れ話が拗れての殺人が多いが、どうして綺麗に別れられないのか?

その都度女を殺していたら、私なんか一体どれだけの人数を殺さねばならなかったのか・・・

今なら、携帯着信拒否と、メールも受信拒否から始めよう。
それと、幾ら泣き付かれても"徹底的に無視"することだ。
少しでも、情を見せたら、帰って可愛そうである。

結果別れるのであれば、辛い思いは一回でである。

まあ、伊右衛門は、最期には取り憑き殺されるのだが、自業自得、同情の余地無しで、観ている側としては、気持ちの良い終わり方である。

まあ、言えることは、女性は大切にである。
それが、私の信条である!!!