そして、このチャコキャニオンが、北米大陸唯一の遺跡である。
しかし、南米のアステカ、中米のマヤ、そして北米のチャコ、陸続きだから、何らかの関係があるのかも知れない。
因みに、ここは世界遺産に登録されているらしい。
残っている遺跡の建物を見ると、見事に細かい石が積み上げられているのだ。
その間をモルタルらしき物で固めてあった。
建物は2階建てと3階建てがあった。
背後の垂直に切り立った大きな岩山が、不気味で、所々岩が溶けたように成っており「レーザーで撃たれた?」と思えるほどである。
でも、雰囲気的に、実は超古代文明により、岩山がくりぬかれ、中に都市があるような感じはした。
我々は現代文明が、地球の歴史上で一番進んでいると思っているが、それは大間違えである。
例えば、古代ローマ帝国は、上下水道が完備され、道は舗装されていた。
勿論、トイレは水洗であったが、ローマ帝国滅亡後のヨーロッパを見れば、明らかに文明は退化していたことが分かる。
16世紀にルイ王朝のフランスですら、道は泥まみれ、トイレは無く、王侯貴族ですら立ちションかオマルである。
庶民に至っては、糞尿を窓から捨てていたのだ。
日本を見てみると、江戸時代は、町にゴミが落ちておらず、完全リサイクル社会であったが、現代の東京はゴミだらけである。
江戸時代に無かった物は、電気とガスだけだ。
余談だが、江戸の町には井戸は無い。
海を埋め立てて作った都市であるから、掘れば当然海水である。
だから、江戸の町には水道が引かれていたのだ。
それと、今回の地震で、最先端の技術で埋め立てたはずの浦安は、液状化で悲惨な目に遭ったが、江戸の街はどうであろう?
江戸時代に埋め立てられた新橋、銀座、築地等々、液状化したか?
これでも、文明は今の方が凄い?
それに、インドのモヘンジョダロという遺跡があるが、これが7000年前に終焉を迎えたらしいのだ。
7000年前と言えば、我々が歴史で習った世界4大文明の一つのインダス文明より古いことになる。
さらに、この都市は、上下水道完備されていたのだ。
そして、最も恐ろしいのが、この町が滅んだ理由である。
学者達の結論は、核戦争だったらしい。
今でも放射能のホットスポットがあるらしいし、砂がガラス上に変形している後も多く見つかっている。
砂がガラスに成る温度と言えば、核爆発の時の温度で無いと説明が付かないらしい。
それよりも、凄いのが、このチャコキャニオンである。
世界遺産にもかかわらず、幹線道路からチャコ文化国立歴史公園までの30㎞が、舗装されていないのだ!!!
入り口には「自己責任で!!!」とある。
今の日本無いことである。
バイクで未舗装林道を楽しもうと思っても、危険だから入れないとか「馬鹿か!!!」と言いたい。
いい年した大人が、自己責任で楽しみたいと言っているのに、本当にガキ社会にほどほど嫌に成る。
信じられるか? 世界遺産のチャコに行くのに、この様な未舗装のアップダウンを永遠30㎞も進むことを!!!
しかし、Rachel号はたいしたものだ!!!
往復60㎞、よくぞ舗装用に作られたプリウスが走ってくれた。
タイヤがダートに埋まってるよ!!!
これで、プリウスは何処でも行けると私が証明しました。
何故、ある意味ダイエットかと言うと、先ずダートの運転に気も使い、全身の筋肉の緊張!!! そして、広い遺跡をちょこまかして、約8000歩歩いたからだ!!!
帰り道は、吹雪いていた。
ノーマルタイヤだったので、怖かったが、コンボイの後を付いて走った。
今夜は、FlagStaffのホテルで一泊して、明日自宅へ戻る。
ここからだと7時間ほど走れば自宅である。
気温は0度で、今ぐらいの東京より遙かに寒い。
しかし、アメリカの広大さを思い知らされる旅である。
昨日も書いたが、ここはルート66上の場所である。
男のロマンだ!!!