前回、私の書いたインフルエンザの予防接種のブログを読んだ友人から、ある本を借りた。
三好基晴氏著の「病気の迷信」である。
この本によると、インフルエンザの予防接種を受けた人も、受けなかった人も発症率が変わらないらしい・・・
私もそうだが、一年に夏頃と今の季節に、風邪を引き熱が出るが、医者に行って抗生物質で治していたが、これがそもそもの間違いらしい。
先ず、体温が上がることは、脳内の体温中枢が体温を40度に設定するから、発熱するのだ。
脳が発熱されるにはいくつか理由があるが、それが体内に入ったウィルスや雑菌、毒素のデドックスして、正常な身体に戻しているという。
体温が上がるに連れて、免疫力が高まり、身体の中の酵素の働きも活性化するのだ。
その免疫力を高めるスイッチが入る前に、解熱剤で熱を下げたり、氷とかで身体を冷やすと、免疫スイッチは入らないは、ウィルスや雑菌の繁殖しやすい温度環境にしてしまい、結果風邪が長引くというのだ。
これは、ミツバチとスズメバチの戦いに似ている。
スズメバチの偵察は、大抵1匹で来るらしい。
そして、ミツバチの巣を見付けると、確認してからいったん自分の巣に戻り、20匹前後で押し寄せて、3万匹皆殺しにして、幼虫やサナギを持ち帰り、自分たちの幼虫の餌にするのだ。
しかし、日本ミツバチは、昔から天敵スズメバチとの生存競争を生き抜いてきているから、今に至っている。
日本ミツバチは、スズメバチの偵察員を巧みに巣の中におびき寄せ、一斉に襲いかかる。
当然、身体の大きさは違うので、ミツバチの被害も出るが、ミツバチは皆でスズメバチに団子状に絡みつき、自分たちの羽を羽ばたきさせて体温を上昇させる。
これが凄い!!! スズメバチの耐えられる温度より、ミツバチの耐えられる温度の方が1、2度高のだ。
だから、ミツバチたちは死なずに、スズメバチだけを蒸し殺しに出来るのだ。
先にも書いたが、養蜂家たちが使っている西洋ミツバチは、このスズメバチ撃退法がDNAに擦り込まれていないため、全滅させられるのだ。
何って自然界って凄いんだろうと感心してしまう。
正に、これと同じ事が、我々の身体内でも起こっている。
だから、発熱して、ウィルスや菌を殺しているのに、体温を下げたら、結果病気になっていまう。
又、適度に発熱する人の方が、癌や心臓病にかかるリスクが少ないらしい。
杉花粉症は、今や日本国民全ての問題となっているが、でも、これっておかしいと思わない?
そもそも、杉の木なんって昔からそこら中に生えていて、昔から大量に花粉を飛ばしていたのに、何故近年アレルギーの問題となったのかである。
これにもオマケがあって、杉花粉やダニによるアレルギーは、化学物質や車の排気ガス等とくっついたときに、発症するらしいのだ。
確かに、以前、奥多摩にハイキングに行った事があったが、それも杉花粉の季節だった。
林道の杉は、花粉の重さで枝を垂らしていたり、黄色い花粉も風に巻きあげられていた。
しかし、何処も痒くならないし、くしゃみすら出ない。
結経、空気が綺麗だと、杉花粉症は発症しないらしい。
今の日本は、異常な程に抗菌ブームだが、この抗菌が、人間の免疫力を弱らせ、返ってアレルギーを増やし、病気を増やしている。
もし、抗菌が正しいなら、昔の人は皆死んでいるか、病人ばかりだったことになるが、実際は、昔より今の人間の方が、身体が弱い。
風邪を引いたときなどに飲む薬こそ、人間本来持っている自然治癒力を損なわせ、薬の副作用が身体を蝕むのだ。
だから、今年はもし熱が出ても、この本の通りにしてみようと思う。
栄養を摂って、自然治癒力で回復させ、発熱時にデドックスして、正常な身体に戻してみようと思う。
興味のある人は、この本を読んでみると良い。