「よせば良いのに梯子酒♬」と歌にあった通りに、止められないのが世の常である。
昨日は、H美を初め、K氏、N子の計四人で、コリアンBBQに行った後、カラオケに行った。
コリアンBBQに行く前に、ガッチリとサラダを食べていったため、肉自体をたらふく食べると行った失敗は繰り返さなかった。
当然、飲み物にも気を遣った。
端から焼酎のみでいったのだ。
カラオケは、本当にまるで日本に居るかのようである。
私は結構加山雄三の「海、その愛」が好きで、空の男なので「空、その愛」として海を全て空へ変えて歌うが、結構嫌味に聞こえるらしく、日本の友人らからの評判悪いが、昨日の面子は全てパイロットだったため、盛り上がった。
因みにAviator(アビエーターだが、米語ではエイビエーターと発音する)と言う言葉がある。
数年前に、デカプリオ主演で同名の映画があったが、Aviatorとは、航空従事者を意味し、別にパイロットを指す言葉で無い。
例えば、成田空港で働く人は、全てAviatorである。
整備士も空港案内係も、空港内のレストランのウェートレスも、掃除夫も全てAviatorと呼ばれる。
しかし、我々パイロットのみを指す言葉がある。
「Air Men」である。
これは、操縦桿を握る人間のみに使える言葉である。
数年前、銀座のバーで日航の偉いパイロットと飲んだが、お互い「Air Men」とあって直ぐに意気投合し、空の話題で盛り上がったのを覚えている。
因みに、ジャンボジェット機BOEING747型機は、エンジンが4発付いているので、一発が止まっても通常飛行に影響は無いが、BOEING777とか、Airbus330とかは、エンジンが2発で有り、これが一発止まると、ストレートレベルの飛行が出来なくなる。
詰まり、どんどん下降してしまうのだ。
その為パイロットは、常に現在位置からエンジン一発で下降していける飛行場の場所の確認と天気の確認を行っているのだ。
皆が、食事をしたり映画を見たり、はたまた寝ている間にも。
それと、これだけは覚えていて欲しいが、もし万が一、頭上から酸素マスクが降りてきたら、躊躇わずに、隣の奴を押しのけでも5秒以内に装着すること。
それ以上だと、死にます!!!
呑気なことを言っている暇は無いのだ。
それだけ心がけて飛行機に乗って欲しい。
話は逸れまくったが、結局帰宅が1時でシャワーを浴びて床についたのが1:30だった。
マーサとのトレーニングは、9:15である。
「分かっちゃ居るけど止められない♬」の通り、飲んでしまった。
ジムに着くと、マーサは既に来ていて、いきなり体重を聴かれた!!!
月曜日の体重測定が一番憂鬱である。
しかし、今日の体重は、193ポンドであった。
マーサは、小躍りしながら「よし、今日のメニューを変える」と言った。
今日は、胸を鍛える日だったが、急遽腹筋に変わった。
そして、その数分後に、私のまたもや失言で、地獄へ落とされるハメになるとはこの時まだ知らない・・・
しかし、先週の自主トレで気が付いたが、腹筋をしていると、肋骨の下に違和感を覚えるようになっていた。
それは、上半身を起こしたとき、何かが肋骨に当たる感じだ。
そして、今日分かったが、それは腹筋が当たっているのだ。
6パックの一列目が、肋骨に当たるのだ。
凄い!!!の一言である。
腹筋をこれでもかと責められた後、私の失言とは、昨日4人で飲んでいたとき、実は、H美は腕フェチらしいのだ。
腕の太い男性を見ると「萌え」となるらしい。
その話題が出たとき、私の鍛えられた上腕三頭筋に触れた瞬間、驚きの声と、尊敬の眼差しを受けた。
その事を、マーサ女王に口を滑らせてしまった。
「そうか、じゃあ、ここまで来たら、細かく筋肉を鍛えるか」と宣い、上腕三頭筋の地獄の責めを受けるハメになった。
私の硬く締まった上腕三頭筋を女王が触った瞬間「Hiro、硬くなっているじゃ無い!! じゃあ、もっと鍛えよう!! 嬉しくなっちゃう」とのお言葉に、死ぬほどの目に遭わされた。
チェストプレスもそうだが「もう出来ません!!!」と言葉が出てから、女王の言葉の鞭が飛ぶ!!!
「まだ出来る!!! あと5回」
もうバーを手前から、肘が伸びるほど押し出すことが出来ず、ほんの数センチのみの動きであるが、これが本当に気持ちが良いのだ。
アドレナリンとエンドロフィン全開で、辛さと快感が一緒に味わえるのだ。
その後、床に横になり、腹筋責めが続く。
その途中、私が腹筋運動で苦しんでいるとき、ここに力を入れてと言いながら、マーサが私の腹筋を指で押すと又々歓喜の声を上げた。
「腹筋が硬くなっているじゃない!!! 私まで嬉しい」
と更に過酷な腹筋運動を課してくる。
地獄の特訓が終わると、マーサは私の身体をじっくりと見ながら、私の脇腹をつまんだ。
「もう、これしか脂肪が無いのね。良くやったね」
と優しいお言葉・・・
「Hiroは、私の作品だから、私は嬉しい♥」と最大限の賛辞を戴いた。
その後、有酸素運動を行ったことは言うまでも無い!!!
人間やれば出来る!!! 不可能は無い!!!
これを読んだデブは、頑張って欲しい。
「もうデブとは呼ばせない」を座右の銘として、苦しみを乗り越えれば、楽しい人生が待っているのだ。