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【対談】
筑摩書房「レイブ力」。
私の所蔵するセイノ本のもうひとつ。
僕はmatsuriでサイケをはじめたので、Tsuyoshiは神。
そんなツヨシとセイノさん、そして「完全自殺マニュアル」著者
という変わった組み合わせ3者の対談が個人的に読みたくて購入。
ツヨシさんはバランスのいい発言で一貫。
友達でないんでわかりませんが、あんまり難しく考えない感じが好きです。
98年からツヨシDJを幾多見てきて思うのは、全うだな、てこと。
音を凄く好きになると、聴く側って凄く深堀、深読み、思い込みしてしまいがち。
僕もツヨシさんはすごい事考えながら曲作ったり、DJしてるって勝手に思い込んで。
でも多分彼は、いい意味でフットワーク軽いヒトのような気がします。
本書で言ってます。
「シヴァ神のバックドロップ提げてDJ拝んだりとかないな」
「DJリスト全部最初から決めてるDJなんていないでしょ」
そう。サイケはあんまり嵌るあまり、聴き手の妄想が飛躍しやすい、
意外にみんなそんな深く考えてないよね。てことを感じた本れした。
でも内容薄いんじゃなくて、他の章は理屈好きも楽しめる部分もあります。
ひとつのことに拘り過ぎてもいけない、なんて読後感もあり。
タイトル、惹かれるよね♡

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【Writer】
画像ヨコでごめんねごめんね。
古いレイヴァーならきっとご存知セーノさん。
調べてみたら大学先輩す。。
んでこの本 RAVE TRAVELLER 、読んだ方も多いのではないでしょうか。
そう、当時、深刻になり過ぎす読めました。僕は。ジェフリーさんの写真がまたイイー。
このカヴァーなんてサイコーっす。いまこんなスピーカーの上にイナバの物置みたいに
楽しそうに人満載なんてシーン、日本ありえない。こんなぶっ飛んだ衣装の人もすくなーい。
アガるってこーいう状態のことを云うんです、な疾走感!臨場感っ!生きてるって実感っっ!
みたいな場面感!イイワぁ。
俺もまだまだガンバルンダッ!ダッッ!て思うね!
バカ?そーだよーバカなんだよーーすっ。 て元気になれマッス!
本のナイヨーは読んでもらえばわかるんでかきませーん。
旅の本でーす。
清野さんは繊細なヒトです。んでもって旅人です。
パーティーてなんやねん、て視野を、広めてくれる一冊。
やっぱ海外のパーティーは一回は行っとかないとなな読後感と、
経験者は追体験する本。
なんやかんや言っても日本は安全ですよ。
パーティー以外でも、海外をできるだけ多く見聞するのは、
本当に心を豊かにしてくれると、心底思います。
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【ZAVTONE】
96-00。Japan-SanFrancisco bilingual techno culture
magazine。
初号1.0です。何冊か出れば買っていたんですが、00にお休みになる時、
たしかどっかのサイト(ゴア通かな?)で版元さんから1.0~14新品セットお譲りします、がでて、
大人買いました。無くなるんで、Zavtoneの歴史として大切に保管してくれればなおうれしいですby版元。みたいだったような。その心意気にうたれた記憶あり。版元だったかは定かじゃないんだが。
兎に角、creator ZONO編集長率いるチームの創るこの雑誌の挑戦的なことっていったら。
graphicもゲキヤバですが、話法もすごい。大体字が小過ぎたり、雑誌の奥付のルールとか、基本一切関係ない。
いまRemo-con「A life with remote controllers」聴きながら書いてますが、合う合う。
graphicも構成も、2020年でも新しいって北里さん、て感じで、まだ知らないfreakがいたら、
是非古本屋でも友達でもいいから、一回鑑賞強くオススメしまーす。
こらゃぁ、僕の語彙じゃぁとっても伝えきれない。
そんなすごい才能達のカタマリみたいな、音が匂う紙の束!
ご関係者各位リスペクト。




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【覚醒】
いったいこれは何だろう。
今までに体験していない音だ。
「ゴアトランス」と言うらしい。
まず、宗教じみて聴こえる。特に信心薄れゆく日本でスノッブど真ん中で生きてきた僕には、
理解できない。
そんな様子を察してか、情報を小出しにジャブってくる彼女。
「鳥のさえずりや自然の音って癒されるよね。このビートも、145bpmくらいで、
人の心拍数に近いっていわれてるんだよ。」て言われても。。
あなたどうみてもこういう音志向する女子に見えないんですけど。
服もコンサバやし。わからんなぁ。。解せん。。
てなことで正直少し不気味だったんで、その夏はほとんどデートせず。
今思うと、悪いことしました。連絡しなかったからね。だって本当に訳わからなかったから。
そして時はそんな状態のまま流れ、98年3月。僕の会社で新入社員歓迎会があった。お花見しながらの宴席で、新人の余興タイム。
似てないモノマネを必死にする人。一気で許してもらう人。かわいいねぇ。去年自分何やったかも覚えてねぇや。。それぐらいどーでもいいイベントだよな。これ。なんて思いながら最後の人。「え?」みんなスーツとかなのに、インド雑貨屋店員みたいなかっこなんすけど。そして芸が、スピリタス持参してきていて、口に含んで、グレートカブキ毒霧みたいに噴霧して、ライターで火つけて人間火炎放射器とかやってんすけど。。聞けば卒業旅行のインドからここに直行してきたと。変わった奴がきたなぁ。。
そして数ヶ月。奴、サーフィンとレイブを愛するYとは、音楽好きな僕もたまに飲んだりしていた、
ある時彼女の話しになって、彼女の不思議な音楽の性向の話しになった。するとYはにんまりと笑って、
「今度彼女さんも一緒に飲みましょうよ。」とさそってきた。断る理由もないので、すんなり次の飲みで合流。いま思うと、彼女とYの間で、その時僕を引きずりこむ算段をしたに違いない。
そしてその時が訪れた。
僕は渋々だった。徹夜だけど眠くなったらテントで寝ればいい。
嫌だったらもう行かなければいい。て言われても。。遠いし野宿だし。。
何でわざわざそんな辛いことしに行くんすか。
長野県大町ダム 高瀬渓谷緑地公園。何もない本当にただの芝生だ。しかも遠かったな東京からまったく。
ナビもねーし、フライヤーみてもよく分からんし、辛うじて音が遠くから微かに聴こえて、近づいたら人がポツポツいたからわかったって感じ。てか道路沿いのフツーすぎるただの公園なんですけど、こんな音出していいんすか?野外集団ピクニック?パンピーの僕の常識では測れない環境のようだ。
夜が暮れる。ただの公園は、わずかなブラックライトの凸で装飾されたフロアーに変わった。
公園には龍の像があり、テントはその近くに張った。近くに、白髪で人口呼吸補助器を引きずりながら歩いている老人がいた。(4、5年前から見ないが、彼はディープなレイブの常連さんで、ヒッピーの生き残りらしいPさんと後に知る)彼は、この龍と台座の石に、「そうか、そうか。」と話しかけている。フロアーは爆音がなり、Yは熱狂のあまり芝生に寝っころがりそのままロールケーキのように転がって、夜露に湿った芝生が全身を覆っている。ちょうどフルムーンで、彼女は生理になった。「自然の摂理だっ!女性ってやっぱりすごい!」と盛り上がるY。僕の初レイブの衝撃、理解いただけるでしょうか。やっぱり思いました。
「これは宗教に違いない。しかも相当タチの悪いneo cultだ。」
彼女ともこれでオサラバだな。このギャップは埋めようがない。そう思った。
結局殆ど踊らず(踊れず)寝る。彼女とYは、楽しんでいたようだ。
日があがる。横のテントの人は、歯磨きしながらニコニコして朝日を眺めている。
「おはよう!」100人もいないだろう極小パーティーにもかかわらず、いやそれだからか、
多くの人が声をかけてくれる。
明るくなり、女子から「きみ汚ないよぉ」と笑われるY。
Y「いやぁちょっと盛り上がり過ぎちゃって。。」
おやおや、よく見ると、小さい子供連れのファミリーもいるね。
帰り道、Yがどうしてもやりたい、やろうと勧めるので、キンキンに冷えた雪どけ水の渓流にダイブした。
頭から足の指先までを覆う覚醒感。寒い夜とジワジワと暖まってくるモーニングの間で熟成した何かが、別の新しいものに変質、僕を支配した。
それが何か分からないが、これが僕の最初のレイブだった。


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【宝物は霧の中から】
人に安易に干渉しない、足るを知るための哲学あれやこれや、黒い音楽、リズム、かわいい彼女たち、愛車。
これが大学を出るまでの僕の精神世界。とっても幼稚です。
そのまま生きて死ぬのもまたよし。
だだし、人生はドラマが起きるようにできている。
どんな人にも。
私には何もドラマチックなことは起こってない。そう思う人は見逃しているだけですよ。
思い出してみましょう。
僕の最大のドラマは、霧の中から現れた。
それは正にマリアで、今の奥たまである。
彼女がこと音楽について、そしてそこから、僕を洗脳したと言っていい。
97年3月、僕は流行っていた猿岩石を真似、大学の専攻であったルネサンス絵画を一つでも多く真作を
みるため、フランス、イタリア グランツーリズモをしていた。
そしてヴェニスの街角で向うから歩いてきて食事し、連絡先をきいて帰国後つきあう。
超有名女子大出。4月からファッション誌に就職。ただいまニースにフランス語留学中。
そしてなにより美人。さらに今思えば、何か理由のある年齢不相応の落ち着き。これは何としてもゲットしたい。最初ははっきり「あんたはタイプでない」「他に好きな人
がいる」と言う彼女を、「女は自分が好きな男と付き合うより、自分のことを愛してくれる男と付き合うのが幸せだ」と歯が飛ぶほどのクサいセリフを連発し、成功!
彼女にも、好きな男を追いかけたけど結局愛されなかった経験が、あったのかも知れない。
それは、神のみぞ知る秘密でいい。
経験を積んだ女は美しい。僕はギャルが基本苦手。ヤンキーはOK。
演歌だから。
そして、初めてドライブに。今日のためにテープつくってきた。知り合いがDJやってるからo(^▽^)o。と
彼女。かわいいとこあんじゃん~みたいなご機嫌な僕。ではテープを入れて、再生しておくれよダーリン。「ウ~~~~~------- チュンチュンチュンチュン--
---------ドンッ ドンッ ドドドンッ。」以降だいたい繰り返し。
うーん。変わった音楽だねぇ。。きいたことないな。。10分くらい聞いてみる。
相変わらず鳥の鳴き声や森のざわつきみたいな音がつづき、やがて四つ打ちに。
ふーん。。デートはラブソングやん。普通。キリストを信じるS女子大出なだけに、
スピリチュアルなのかなーなんておもてたら、やっぱりなんかちがーうっ!!!
そう、これが僕とゴアトラの出会いだった。
いったい君、何者?

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