「百寺巡礼」の第154番は千光寺です。千光寺は広島県尾道市にある真言宗系の単立寺院で、標高140m、尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、806年空海の開基で、中興は源氏の名将・多田満仲と伝えられています。
最初の3枚の写真は千光寺公園へのロープウェイを上がった先にある千光寺頂上展望台から見た尾道市街の眺望です。次は文学のこみちにある林芙美子文学碑で、この1kmの遊歩道には尾道ゆかりの作家・詩人など25基の文学碑が立っています。次は鏡岩で、昔、玉の岩の宝珠または太陽、月の光を鏡のように反射させていたと伝えられています。次は玉の岩で、烏帽子岩とも呼ばれ、周り50m、高さ15mの巨岩です。この大岩の頂にある穴が光を放つ宝玉があった跡だといわれています。次は大師堂で、千光寺を開いた空海をお祀りしています。次の鐘楼は大師堂前の断崖絶壁に建っており、「時の鐘」として知られています。次は梵字岩で、円形の中に光明真言、大日如来真言の梵字が刻まれており光明真言曼荼羅です。次は護摩堂で、本尊は不動明王、脇侍に阿弥陀如来、地蔵菩薩が祀られています。次は赤堂と呼ばれる千光寺本堂で、本尊の千手観世音菩薩は、33年に一度開帳の秘仏です。次は大仙堂で、鳥取の大山寺の御本尊、地蔵菩薩の分体がここに祀られています。次は三十三観音堂で、西国観音霊場の各札所の観世音菩薩33体が祀られています。次は毘沙門堂で、本尊毘沙門天、脇士禅尼師童子、吉祥天女はともに鞍作止利仏師の作と伝えられています。 (2025年11/16撮影)













