一乗谷朝倉家庭園は福井市一乗谷にある戦国大名・朝倉氏の遺跡にある庭園群です。一乗谷は福井市街から南東10kmの位置にあり、戦国時代に朝倉氏5代が100年間に亘って越前の国を支配した城下町です。1573年、朝倉義景が織田信長に滅ぼされて以降、400年の間埋もれていたが、1967年に発掘が開始されました。そして侍屋敷・寺院・町屋等の町並みが発掘され、山頂の一乗谷城と山麓の城下町全体の面積278haが国の特別史跡に指定されました。また、室町時代に作庭された庭園の遺構も発掘され、朝倉館跡庭園・湯殿跡庭園・南陽寺跡庭園・諏訪館跡庭園の4か所が国の特別名勝に指定されました。
最初の写真は朝倉館跡の唐門です。次の2枚は朝倉館跡と高台から見たその全体図です。次の2枚は朝倉館跡庭園で、館跡内の南隅にあり、滝石組が中央に配され、滝口前方には水分石を置いています。次の2枚は湯殿跡庭園です。これは朝倉館跡を見下ろす位置にあり、巨石を用いて護岸石組や滝石組、三尊石組などが組まれています。次の2枚は朝倉館跡の北東側にある南陽寺跡庭園です。南陽寺は朝倉氏景の妻が建立した寺で、その山裾に庭園の一部が残っています。次の2枚は一番南側にある諏訪館跡庭園です。諏訪館は朝倉義景が側室・小少将のために造ったとされ、上下二段構成の回遊式庭園で、上段は滝石組と湧泉石組、下段は大きなヤマモミジの下に滝副石を使った豪壮な滝石組があります。次の2枚は復原町並地区で、1995年に200mにわたって当時の町並みが復元されました。(2023年11/21撮影)












