松島は宮城県の松島湾内外にある約260の島々からなる景勝地で、宮島、天橋立とともに日本三景と呼ばれ、国の特別名勝に指定されています。松島は平安時代から名勝地としてよく知られ、江戸時代の初めに伊達政宗が瑞巌寺を中心に整備しました。松尾芭蕉は「奥の細道」の旅で1689年に松島を訪れ、「島々や千々に砕けて夏の海」と詠んでいます。松島が日本三景の一つと言われたのは1714年頃、江戸幕府の儒学者・林羅山の三男・林春斎が「日本国事跡考」において、「日本三処奇観」と記したがその始まりとされています。

 最初の写真は乗船した松島島めぐりの「はやぶさⅡ」号です。次は福浦島に架かる全長252mの福浦橋で、出会い橋と呼ばれ、松島にある3つの赤い橋のひとつです。次はその福浦島で、県立植物公園として散策コースとなっています。次は双子島で、細長い方がクジラ島、丸い方がカメ島です。次は千貫島で、政宗がこの島の形を価値ありと気に入ったことから千貫島と呼ばれています。次は布袋島・恵比寿島・大黒島・毘沙門島で、この辺りでめでたい黒鯛がたくさんとれたので、七福神の名前を付けた島々が点在しています。次の2枚はよろい島とかぶと島で、いずれも波頭のような形をしています。次は在城島で、左側のよろい島との間にかぶと島が挟まるベストポジションです。次は遠くに見える左の桂島と右の馬放島の間にたくさん点在する小島です。次はその小島の一つ仁王島で、仁王像が葉巻をくわえて座っているように見えることからそう呼ばれ、松島を象徴する島と言われています。(2023/5/24撮影)