上高地は松本市に属し、飛騨山脈南部の梓川上流にある景勝地で、国の特別名勝および特別天然記念物に指定され、中部山岳国立公園の一部になっています。「かみこうち」の名称は本来「神垣内」で、穂高神社の祭神・穂高見命(ほたかみのみこと)が穂高神社奥宮と明神池で祀られていることに由来します。上高地は大正池から横尾まで長さ10km、幅1kmに渡る平坦地で、ここには温泉が湧き、穂高連峰や槍ヶ岳の登山基地ともなっています。明治時代に日本にやってきた英国人宣教師ウォルター・ウェストンは1896年に著した「日本アルプス登山と探検」の中で、自らが登った上高地の魅力と穂高連峰、槍ヶ岳を広く世界へ紹介しました。その登山をレジャーとして広く知らしめ、上高地を有名にした彼の功績は「日本近代登山の父」として称えられています。

  最初の2枚の写真は上高地の入口・大正池とその背景にある焼岳です。次は穂高連峰をバックにした田代湿原です。次は山からの伏流水が常に流れ込む田代池です。次はウェストンの石碑です。次は梓川の河原から見た上高地の中心にあってシンボル的存在ともいえる河童橋です。次の2枚はその河童橋の上から見た下流側の焼岳と上流側の穂高連峰です。次は定番の河童橋を入れて写した穂高連峰です。次は梓川右岸を進んだ先にある岳沢(だけさわ)湿原です。次は明神池の池畔にある穂高神社奥宮で、毎年10月8日には明神池で、穂高神社奥宮例大祭の「お船祭り」が行われます。次は明神から梓川に架かる明神橋です。(2021年7/21撮影)