橿原神宮は、大和三山の一つ・畝傍山(うねびやま)の東南麓にある神社で、神武天皇と皇后・媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)を祀るため、明治天皇によって1890年に創建されました。日本書紀に初代天皇と記されている神武天皇は、九州高千穂の宮から東に向かい、紀元前660年にここ畝傍橿原宮で即位したとされています。また、畝傍山の東北麓に神武天皇の御陵があります。この橿原神宮は、奈良では春日大社の次に初詣の参拝者数が多い神社です。

 最初の写真は第一鳥居とそれに続く参道です。次は宮川にかかる新橋とその奥に建つ第二鳥居です。次の南神門は、素木建の八脚門で屋根は切妻造の銅板葺です。次の北神門は、もと正門として1915年に建造された唐破風造の平唐門で、紀元2600年事業で北神門として移築されました。次は1929年に建立された外拝殿で、両脇に長い廻廊を連ねています。次はその廻廊で、内拝殿につながっています。次は外拝殿から見た内拝殿で、外拝殿と内拝殿の間には、周囲を廻廊に囲まれた広さ3200㎡の外院斎庭があります。内拝殿の奥にある社殿は、祭典の祝詞を奏上する幣殿と祭神の鎮座する本殿からなり、本殿は1855年に建造された元京都御所の賢所を1890年に下賜・移築したものです。次の神楽殿は、賢所と共に下賜された元京都御所の神嘉殿で、当初は拝殿に充てられていたが、1931年に現在の位置に移築された後に焼失し、1996年に復元されました。次は南神門広場の南方に広がる深田池です。

(2019年11/21撮影)