長岡天満宮は京都府長岡京市にある神社で、長岡京は784年に桓武天皇が平城京から都を移した所です。桓武天皇はその10年後に平安京に再度遷都しました。この長岡は菅原道真の所領であったとされ、道真が生前に在原業平らと共に、しばしば詩歌管弦を楽しんだ縁深いところです。901年に道真が太宰府へ左遷された時、この地に立ち寄って名残を惜しんだ縁故によって、道真自作の木像をお祀りしたのが長岡天満宮の創立であると伝えられています。また長岡天満宮境内の東には「八条が池」が広がっており、この池は桂離宮を造営した八条宮智仁親王によって1638年に築かれました。

 最初の写真は、長岡天満宮の入り口にそびえる正面大鳥居で、1998年に建立されました。次は天満宮の参道として使われている八条が池の中堤に架かる太鼓橋で、加賀前田藩の寄進と言われています。その中堤の両側には、樹齢130年・樹高2.5mのキリシマツツジが多数植えられており、4月下旬が見頃です。次は八条が池の北側に浮かぶ六角舎および水上橋です。次は池の南側にある筍料理の老舗・錦水亭の紅葉です。次の2枚は参道の途中にある2007年完成の紅葉庭園・錦景苑です。庭園の中ほどに南北に延びる通称弁天池には、大きな石橋が架けられています。次は神楽殿です。次の拝殿1998年に既存の素木の拝殿を朱塗りにし増改築したものです。次の本殿は1941年に京都平安神宮の社殿を移築したもので、三間社流れ造り、素木で作られています。(2019年11/17撮影)