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   西翁院は、1584年に呉服商の藤村源兵衛が創建した金戒光明寺の塔頭で、その茶室・紫雲庵は1685年頃に源兵衛の孫にあたる藤村庸軒によって建てられ、淀や山崎方面まで遠望できる境内西の高台に位置することから「淀看席(よどみのせき)」とも呼ばれています。庸軒は薮内紹智に茶の湯を学び、小堀遠州や金森宗和からも教えを受け、のちに千宗旦の弟子になって、宗旦四天王の一人に数えられました。その茶室の露地は1799年刊行の「都林泉名勝図会」に描かれており、京都市名勝に指定されています。
  最初の2枚の写真は表門とその内側の玄関です。玄関を入ると方丈があり、方丈の南側と西側に庭園があります。中門を通って外露地を下ると腰掛待合があります。次は方丈の北西奥に位置する淀看席とその前の内露地で、手前の外露地とは南北に四ツ目垣で仕切られています。次は淀看席を西側からみたもので、手前に蹲踞が、正面に躙口(にじりぐち)が見えます。次の2枚は淀看席の内部で、躙口を入ると2畳の客座と床があり、右手に1畳の手前座が置かれています。客座と手前座の間には中柱を建て、宗貞囲(そうていかこい)または道安囲いと呼ばれる仕切壁が設けてあります。炉は向切(むこうぎり)で手前座奥の窓が淀看窓で、ここから南の景色が一望できます。今回、京の冬の旅・非公開文化財特別公開で訪問しましたが、庭園・茶室は撮影禁止につき、最初の2枚以外の画像はガイドブックから拝借しました。(2017年3/14訪問)