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    聚光院は大徳寺の塔頭で、戦国大名三好長慶の菩提を弔うため、養子の義継によって大徳寺107世・笑嶺宗訢を開山に迎えて1566年に建立されました。千利休は笑嶺禅師に参禅したことから、利休の菩提寺になり、それ以降、表千家、裏千家、武者小路千家の三千家の菩提寺となっています。また、聚光院には狩野永徳筆の花鳥図、琴棋書画図など松栄・永徳父子の国宝に指定された方丈障壁画38面を所有し、現在は京都国立博物館に寄託されています。 
    最初の写真は大徳寺本坊の西隣に位置する表門です。次の2枚は方丈庭園で、永徳の下絵を元に千利休が整えたと伝えられている平庭式の枯山水です。中央に架けられた石橋を中心に東西に石組みを配置し、石組みの多さから百積の庭と呼ばれ、国の名勝に指定されています。この庭園は方丈室中の襖絵と相対する関係にあり、西側には3代目の沙羅の木が植えられています。 次の2枚は露地と茶室・閑隠席で、利休150回忌の1741年に表千家7世・如心斎が寄進したものです。これは三畳のお茶室で、点前座の天井は一段低くなった落天井となっています。閑隠席の東隣に水屋を隔てて茶席・桝床席があります。こちらは四畳半の半畳を床の間とした形式で、表千家六代・覚々斎原叟の好みと伝えられています。今回、秋の非公開文化財特別公開で訪問しましたが、撮影禁止につき、表門以外の4枚は受付で購入した絵葉書から拝借しました。(2012年11/04訪問)