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  芳春院は大徳寺の塔頭のひとつで、加賀百万石を築いた前田利家の正室・まつが、玉室宗珀を開山として前田家の菩提寺として1608年に建立しました。芳春院とはまつの法号です。この芳春院は1796年の火災により創建当時の建物が焼失したものの、1798年に前田家13代治脩によって客殿・庫裡・呑湖閣などが再建されました。
  最初の2枚の写真は、大徳寺山内の最北部に位置する芳春院への長い石畳の参道とその奥の表門で、紅葉が見事です。次の2枚は庫裏とその左手にある玄関です。次は方丈で、中には芳春院の木像をはじめ、前田家歴代の御霊牌が祀られています。次は「花岸庭」と名づけられた本堂前庭で、山溪より流れ出た水が湖となり、大海に注ぐさまを植栽と石と白砂で表しています。この庭は1989年に昭和の小堀遠州と呼ばれた作庭家・中根金作により改修されました。次は金閣、銀閣、飛雲閣と並び京の四閣と称される優美な二重楼閣・呑湖閣です。これは1617年に前田利家の子・利長が父を祀る「昭堂」として、小堀遠州に依頼して建てたものと伝えられ、現在の楼閣は1798年に再建されたものです。呑湖閣とは遥か比叡山の向こうに琵琶湖を飲むという意味です。手前の客殿と呑湖閣を結んで打月橋が架かり、橋の中央に玉室の筆による「打月」の二文字の額を掲げています。次の2枚は呑湖閣の前に広がる飽雲池を中心とした楼閣山水庭園です。次は呑湖閣の東に建つ書院です。今回、秋の特別公開で訪問しました。(2008年11/23撮影)