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  実光院は勝林院の塔頭のひとつで、同じ勝林院の塔頭の普賢院、理覚院を1919年に併合し、その際に普賢院跡地である現在地に移転しました。ここ大原は中国仏教の声明聖地に因んで魚山と呼ばれ、天台声明の修行の地として信仰を集めてきました。この実光院は隣の宝泉院とともに天台声明の中心地です。
  最初の写真は三千院入口の北側にある表門です。次は1921年に建てられた客殿で、ここに安置されている本尊は地蔵菩薩像で、脇侍として不動明王像と毘沙門天像が祀られています。次は床の間に陳列されている楽器で、これは声明研究のため住職が収集したものです。また欄間には江戸中期の狩野派によって描かれた三十六詩仙画像が飾られています。次の3枚は律川の水を取り入れた心字池を中心にした主庭の池泉観賞式庭園・契心園で、これは江戸時代後期に作庭された旧普賢院の庭園です。この築山の松は鶴を、池の島は亀を表わしています。また、築山の松の左には石造の五重塔を配置し、池のこちら側を現世、向こう側を仏の浄土に見立てています。次はもう一つの開放的な庭である池泉回遊式の旧理覚院庭園です。これは理覚院を併合後、荒廃していたものを当時の住職が作庭したもので、西の金毘羅山や小塩山を借景に取り入れています。次は1975年に建てられた庭の西北隅にある茶室「理覚庵」です。次はこの庭園の中央にある不断桜で、これは初秋から翌年の春まで花を咲かせる珍しい品種の桜です。(2008年10/12撮影)