今回は塩野七生さんの作品です。
この本は左にフランス19世紀のイラストライターであるギュスターブ・ドレの
イラストを配置し、右に説明文を入れた形で一巻進行しております。
その為、あまり活字はという人や比較的子供にも読みやすい構成になっております。
但し、内容はあくまで十字軍。西欧のキリスト教徒と中近東のイスラム教徒の
血なまぐさい激突をイラスト入りで紹介しているので僕的には文章だけで読むより
ちょっとグロテスクな感じをうけました。
日本人は宗教戦争を経験していないもしくはかなり古代に終了している?
ので分かりませんが、一歩外に出れば人種もさることながら宗教を無関係に
過ごすことは出来ないのが現状です。そのもっとも華々しくグロテスクに展開した
のがこの十字軍ではないでしょうか?
いつも言いますが日本は入ってきた宗教や思想も最終的には日本化してしまい
本家とはまったく異なる進化を遂げてしまいます。
そして以前ご紹介した織田信長のおかげで宗教が政治に介入するのを
寸断してくれました。それが伝統主義との決別であり、近代資本主義の
前提条件であります。(イギリスはその際たるモデル)
宗教やイデオロギーが所謂自分の正義が別な正義とぶつかったとき
どうなるか、いい加減人間は歴史から学習すべきです。(日中もしかり)
塩野七生さんは今後4巻シリーズで十字軍の話を書いていく予定です。
(一巻は既刊)
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