- 昨夜に引き続きですが、
無農薬栽培とは農家に特に長期栽培の果樹農家にとっては
死活問題に繋がります。収入がなくなってしまうのです。
今回、ご紹介する木村秋則さんは数年前にNHKで紹介されたのを期に
全国的にその偉業が知られた方です。そうです。長年の試行錯誤の末、
無農薬無肥料栽培によるリンゴ栽培を実現した方です。
ですがそこ至る道はまさに地獄の綱渡りです。
バブル全盛期にリンゴは市場に出せばいくらでも売れたそうですが
その当時、7年間に渡ってリンゴの収穫はゼロ。
一家7人は極貧生活を送っていたそうです。
いつまでたっても実現しない無農薬栽培に木村さんはついに絶望し、
死を決意して岩木山に上ります。そこで弘前の町を一望していた時に
月明かりに照らされた一本のリンゴの木を観ました。
それは見事で病気にもさらされず、害虫の被害も殆どありませんでした。
実際に近づいて観るとそれはリンゴではなくドングリの木だったそうですが、
木村さんはとうとう天意を受け取ります。
それはドングリの木の環境です。雑草も生えっぱなしの状態だけどその下の土壌は
ふかふかの土だったそうです。おそらく土壌内細菌の共生による影響でしょうか。
この後、木村さんはもう唯一農家らしい仕事である除草さえしなくなります。
その為に周囲の農家との関係はもう最悪になります。殆ど村八分。
そして実家や親戚とも関係が断絶しますが、運命曲線はそれを大底に駆け上っていくのです。
皆さんはどう思われますか?
信念の人、成功者、家族を顧みず自己満足に走った人・・・・。
おそらく全て当てはまるでしょう。
僕は化学農薬肯定派ですが勿論、無農薬無肥料栽培に
関心が無い訳ではありません。
ですがこれは会社の費用で実験できるレベルではありません。
木村さんはリンゴが曲がりなりにも収穫できるまで7年かかっています。
そして僕は無農薬栽培の時には植物自体が発生させるエグミや苦み、ヤニなどの
自己防衛機能で発生する天然毒の影響が果たして無視できるのか疑問視です。
ですから無農薬無肥料栽培は僕自身まだ結論が出ていないテーマなんです。
農業をやっている方も家庭菜園をやっている方も、食に関心ある方も是非ご一読下さい。
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