ドラクエ4冒険日記(2) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

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第一章 王宮の戦士たち


ここはバトランドという小さなお城。
そのバトランドの王宮戦士のひとりに、ライアンという男がいた。
王宮戦士というのは、旅の戦士とは違い、
城仕えをして、王や国を守ることを勤めとしている。
ゆえに、王の側近であるライアンは、
城の中ばかりに詳しい代わりに、
城の外のこととなると、滅法疎いところがある。

そんなライアンに、今回は遠征の指令が出た。
なんでも、
国内のイムルという村で事件が起こっている、というのだ。
バトランド王は、城の警備が手薄になることを承知の上で、
側近たちに指令を出した。
イムルでの事件を調査し、報告せよ、と。

一見、探偵の仕事のように思える職務であったが、
ライアンは、城の外を見て見聞を広める好機であると感じた。
職務内容が探偵染みているだけに、
ライアンも調査を入念に行う。
まずは、
知り尽くしているバトランド城での情報収集から行うことにした。

この城での調査でわかったのは、
地獄の帝王という者が存在すること、
バトランドの開祖はバトレアという名前であること、
バトレアは神から授かった盾で国を守ったこと。
そして、イムルの事件というのは、
子供が何者かに次々にさらわれてしまうというものであること。

この情報を得たライアンは、
国の未来を担う子供たちがいなくなってしまうという、
連続行方不明事件を追って、イムルへ向かうことにした。


イムルへと向かう途中で、バトランドの城下町を通過するのだが、
ここに、王宮戦士に憧れている老人がいた。
老人は、ライアンを見るなり、仲間にしてくれと言う。
最初、ライアンは、危険なのでその申し出を断ったのだが、
老人の寂しそうな顔を見ていると、どうにも断り辛くなってきた。
そして、つい、仲間にするということを言ってしまった。

老人を仲間にしたライアンは、
同じく城下町にいるフレアという婦人と出会う。
彼女には、アレクスという夫がいるのだが、
アレクスは探究心が旺盛で、旅に出てしまったと言う。
もし、アレクスに会ったならば、私のことをお伝えください、
と、フレアは言う。

フレアの話に夢中で気が付いていなかったが、
老人は、ライアンの歩く速度についてきていなかった。
フレアとの会話が終わり、
やっと追いついてきた老人にライアンは言う。
もっとゆっくり歩くでござるか、と。
老人は、
いや、気にしないでくだされ、と言う。
気にするなと言われても、
王宮戦士たる者、やはり国民を危険に晒すのは気が引けた。
だからライアンは、老人には悪いと思ったが、
ひとりで先に行かせてもらうことにした。


老人を城下町に置き去りにして、ひとりイムルを訪れたライアン。
事件現場での調査を行っているうちに、
いくつかの証言が得られた。
最近、宿屋の息子のププルが、靴か何かで遊んでいるときに、
ぱっと消えてしまった、というのである。
また、子供たちは、大人に内緒で、
町の外で遊んでいるようである。

この驚くべき人体消失の事件に対し、
どうにも話が見えて来ないライアン。
町の外で遊ぶことと、靴で遊ぶことに、
何の繋がりがあるのか?
人体消失の目撃証言がありながら、
「さらわれた」という情報が王宮に上がってきているのはなぜか?
ぱっと消えてしまったことがわかったが、
この情報だけで、バトランド王への報告としていいものか?
ほぼ、何の情報も掴んでいないに等しいライアン。
こんな報告を王にするわけにはいかない。
手詰まりになったライアンは、
この事件は、迷宮入りするのではないかと、
ちょっと自信を失くしていた。

そんな折に、
ライアンは、パン泥棒で捕まったアレクスという男と面会をした。
アレクスは、どういうわけか自分の名前以外思い出せない上に、
大人であるはずなのに、幼児返りを起こしていた。
そして、幼児返りしているおかげで、村の子供たちと仲が良かった。

ライアンは、アレクスという名に聞き覚えがあった。
それは、バトランドで、フレアという婦人から聞いた名であった。

手詰まりだったライアンは、
事件のことは一旦離れて、
アレクスのことをフレアに伝えるために、
バトランドへの帰路へ就くのだった。


ライアン:レベル3、プレイ時間33分





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