ドラクエ6冒険日記(35) | カインの冒険日記

カインの冒険日記

ページをめくれば、そこには物語がある。

      読むドラゴンクエストの世界へようこそ。

ベホマンとマリリンを仲間にしたカイン。
そして、即座にルイーダ行きを命じたカイン。
これで、旅の僧を装う必要も無くなり、
晴れて宇宙ヒーローへと職を戻す。

時を同じくして、バトルマスターを極めたテリーは、
預かっていた「はぐれの悟り」を使って、
はぐれメタルへの転職を果たした。

テリーがはぐれメタルへと転職することによって、
神殿の地下の燭台に青い炎が灯る。
だが、それはまだ小さな炎。
いずれこの職で腕を磨いていく間に、
大きくなるであろう炎である。


さて、この燭台の炎とは無関係に、
以前来た時から、地下への道は続いている。
ただ、以前来たときには、
ちょっと所用を思い出し、まだ足を踏み入れずにいたのだった。
そして、今回、その洞窟に足を踏み入れるに至る。


洞窟の奥には、デスコッド、という村があった。

いや、はじめ、カインはその村をライフコッドと見間違えた。
村に入るなり、村長が、
「精霊の冠を取りに行ってご苦労だった。」
と、労ってくれたのだ。
もちろん、カインがよく知っているライフコッドの村長である。

ランドもジュディも、村のみんなも、
カインが冒険を始めた頃のままであった。
村のご老人が、
精霊の冠を取りに行くのを
お役御免になったことを悔やむのも当時のままであった。
そしてターニアは、今まさに、精霊の巫女の役への準備中であった。

この村の様子を見たカインは、
これは夢だろうか、と思った。
あるいは、今までの長い旅は夢であって、
今まさに夢から覚めたのか、とも思った。
また、同時に、邪悪なる者のまやかしである可能性も考えていた。

そして、村を回るうちに、
見知らぬ少女と出会う。
彼女は、ターニアの家にいたので、
本来なら最初に出会うはずであったのだが、
ターニアが巫女の準備中とのことだったので、
カインは、留守であるはずのターニアの家への訪問は、
後回しにしていたのだった。

彼女は言う。
「ここは、あなたが本当に見たい夢を見せてくれる場所。でも、不思議。まるで、あなた自身が見たい夢じゃないみたい。もう一人のあなたが見たがっている夢かしら?」

カインは、思い当たる節があった。
それは、カイン本体が見たがっているはずであろう夢。
ただ、カイン本体が見ている夢は、カイン自身であり、
カインとカイン本体はすでに同化してしまっているので、
「もう一人のあなた」というのが、
カイン本体のことを指しているのかどうか、
今ひとつよくわからないカイン。

もしも。
もしも、仮に、
カインの背後から、カインを操る何者かがいるとして、
その背後の何者かの夢が、この村である、
などと考えを巡らせて、カインは身震いした。
そんなはずはない、
カインはカインの意思で行動を取ってきたし、
操られたりももちろんしていない。

では、どういうことだろう?
もう一度頭を整理するカイン。
この村でのカインの立ち位置は、
「怪我をしてターニアに助けられて、家族同然の生活をしている」
という、極めてカイン本体の状況に近いものである。

と、言うことは、
やはりこれはカイン本体の見たがっている夢、
と捉えるのがよさそうである。

なにしろ、カインの夢だったら、
カインがターニアを妻にしているはずなのだから。


さて、見知らぬ少女はこう続ける。
このことを知ってしまったついでに、また別の夢を見せてくれる、
というのである。
「近い未来の夢、遠い未来の夢、魔物の夢、どれがいい?」
と、少女は尋ねる。

まぁ、本当に見たい夢は、
ターニアを妻にもらい、2人の間に子を授かり、
その子が大きく成長して行くのを見届ける、
ということなのであるが、
残念ながら、
カインの思い描く夢は、選択肢の中にないようであった。
小説家になりたい、という夢も、選択肢にはなかった。

しょうがないので、近い未来の夢を見せてもらうことにしたカイン。
そう頼むが早いか、
村の住人は次々と姿を変え、見知らぬ人々へと変化していく。

そして、
ここはデスコッドの村である、ということを教えてもらうに至る。


デスコッドを探索するカイン。
探索してわかったことだが、
デスコッドの住人には、誰一人として心当たりがない。
カインの知っている人物の夢は、この中にはないようであった。

カインはまず、ターニアの家を訪ねる。
ここにはピサロとロザリーというカップルが住んでいた。
幸せそうにしている2人を見ながら、
ターニアと自分をそこに重ね合わせるカイン。
なるほど、
近い将来、こういう人物が、こういう夢を見るのか、
と、カインは幸せそうな目で2人を見やった。

バトランドから来たと言う、立派なヒゲを蓄えた戦士。
彼はピンク色の甲冑を身に纏った、なんとも力強い肉体をしていた。

サントハイムから来たと言う老魔法使い。
彼はサントハイムの姫とはぐれたらしく、
姫を探してあくせくしていた。

どこか気品のある女武闘家と、青年の神官。
彼女は、腕試しするのが好きであるらしく、
青年神官を置いて、一人洞窟へ潜ろうとしていた。
ちょっと一国の姫には見えないけど、
発言からして、老魔法使いが探している人物である模様。

縦縞の服を着た、太った中年の商人。
彼は、宝のありかをカインに教えてくれる。
カルカドの井戸の近くにモンスターが埋めたという情報を得た、
と言うのである。
それを信じたカインは、早速カルカドに行って、
その宝を見つける。
そこで見つけた「オリハルコンの牙」を
再び中年の商人に鑑定してもらったところ、
「値段のつけられない貴重な武器ですが、もし売るつもりなら、ぜひこの私に」
と、この貴重な武器に興奮気味であった。

女占い師。

遊び人にも見える踊り子。

ソロ、という名の、緑髪の青年。
彼は、カインと同じか、少し年上だろうか。
シンシアという女性と仲良く話している。
カインは、ソロを見たときに、
会うのは初めてではないような錯覚に捉われた。
そして、思い出した。
ゼニス王が統治するクラウド城で、
しきりに下界に行きたいと言っていた女性。
彼女に雰囲気が似ているのである。
血の繋がりがあるのかもしれない。

そのソロと同じ雰囲気をもつ緑髪のソフィアという女性。
彼女は、夢告白をしたいのだが、
その場所がなかなか見つからないのだと言う。


そんな、近い将来の夢を見ながら、
カインは別にどうとも思わなかった。
なぜなら、カインは、
近い将来にどんなことが起こるか、知るはずもなかったからである。


さて、そうこうしているうちに、
テリーが、はぐれメタルとして一人前になってきたようで、
ダーマの地下の燭台の青い炎が大きくなっていた。
これで、すべての燭台に大きな炎を灯すことができたので、
カインは、ダーマの神官に、このことを報告に行った。
すると、「ゴスペルリング」という指輪を授与された。
この指輪は、はめていると魔物が近寄ってこないという、
ものすごく優れたアイテムであるらしい。


カインは、このゴスペルリングの授与を喜び、
早速指にはめて、
デスコッドからさらに続く洞窟へと足を踏み入れるのだった。


★レベル43、プレイ時間60時間3分




↓ドラクエランキング参加中。現在3位。
にほんブログ村 ゲームブログ ドラクエシリーズへ
にほんブログ村