村上春樹 解読本 | 禄のブログ

禄のブログ

ブログの説明を入力します。

僕の正月のモットーは、「酒、ミステリー、& 駅伝」。

即ち、極上の日本酒を飲みながら、駅伝をチラチラ見つつ、新刊ミステリーを読む・・・と云うことである。


しかしながら、今年の正月は読みたい新刊ミステリーがなかった。

まあ、意識して探さなかった。 こだわるほどのことではないし・・・


その代り、次の2冊を用意したのだが・・・難しくてあまり捗らなかった。


湯川豊 小山鉄郎 『村上春樹を読む午後』 (2014年)と、

内田 樹 『もういちど村上春樹にご用心』 (2014年)


*************************


僕はやったこともないし良く知らないが、コンピュータゲーム(ロールプレイングゲーム)には解読本(攻略本)というものがあるらしい。


まあ、いささか趣は異なるが、村上春樹解読本なるものが、それこそワンサと出版されている。

彼の小説には謎がいっぱいあるし、多様な解釈が有り得るからだろう。


村上さんご本人は嫌っているらしいが、僕はこの手の本が好きなのだ。

相当数読んだ気がして、本棚を調べてみると、


○ 加藤典明 『村上春樹論集 ①』 (2006年)

○ 加藤典明 『村上春樹イエローページ ①②』 (2006年)

○ ジェイ・ルービン 『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』 (2006年)

○ 柴田元幸 沼野充義 藤井省三 四方田犬彦

          『世界は村上春樹をどう読むか』 (2006年)

○ 清水良典 『村上春樹はくせになる』 (2006年)

○ 風丸良彦 『村上春樹短編再読』 (2007年)

○ 石原千秋 『謎解き村上春樹』 (2007年)

○ 加藤典明 『文学地図 大江と村上と二十年』 (2008年)

○ 加藤典明 『村上春樹イエローページ ③』 (2008年)

○ 小山鉄郎 『村上春樹を読みつくす』 (2010年)

○ 市川真人 『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』(2010年)

○ 小山鉄郎 『空想読解 なるほど、村上春樹』 (2012年)


まあ年に一冊くらいは読んでいるみたい。

小説そのものを読むのとはまた違う楽しさがあって、つい購入してしまう。


*******************************


話は変わるが、同じ村上春樹さんネタではあるが、


一昨昨日(さきおととい)、即ち1月15日(木)から村上春樹さんの期間限定のウェブサイト 「村上さんのところ」 なるものが開設された。


読者が質問や相談,あるいは話したいことなんかをこのサイトで村上さんにメールすれば、村上さんが(出来る限り)答えると云う。


これまでも同じようなことをやったことがあり、僕も『村上朝日堂』という本を持っている。


まあ、適当にはぐらかしたり、論点をずらしたりして(しかし、シリアスな問題には誠実に答える)

まあ、なんとなく面白い、語り口が。


僕も何か書いて送ろうと思うんだけれど、敬愛する村上春樹さんへの文章となると一寸躊躇しちゃうなぁ・・・


*******************************************



またまた話はかわるが、


実は、村上春樹解読本に出会う前に、衝撃を受けた解説書(いや、研究書と言うべきか) に出会っているのだ。


○ 亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学(上)(下)』 (2004年)

○ 亀山郁夫 『『悪霊』神になりたかった男』 (2005年)


まさに、“そういう事だったのか・・・”と、今更ながら、ドストエフスキーの深淵さを思い知る。

そしで、亀山郁夫さんの新訳で,『罪と罰』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』を読み返すことになる。


○ 亀山郁夫 『謎解き『悪霊』』 (2012年)を読んだのはその後のことである。