12月の誕生石は、4種類もあります。
元々ターコイズとラピスラズリであったところに
2021年に、タンザナイトとジルコンが追加されました。
ターコイズは、最も昔から12月の誕生石とされてきた石です。
ターコイズの和名は「トルコ石」で、
昔トルコの宝石商人が世界中にこの石を流通させていたのが由来とされます。
実際の産地はトルコではなく、ペルシャ(現在のイラン)産のものが多かったようです。
宝石言葉は「成功」「繁栄」「安全」などです。
独特のマットな青色は「ターコイズブルー」と呼ばれます。
緑色系の色合いのものは「ターコイズグリーン」といいます。
色合いや模様などさまざまなタイプがあるターコイズですが、その中で
最も価値が高いといわれているのが「スリーピングビューティーターコイズ」です。
これは、アメリカのアリゾナ州にあるスリーピングビューティー鉱山で
採掘されたものです。明るく均一な水色の色調と、
黒い蜘蛛の巣のような模様「マトリックス」がほとんど見られないことが特徴です。
歴史的には、ターコイズは宝石や護符・信仰の対象などとして
古くから採掘されてきました。
7000年以上前の遺跡からもターコイズのビーズが発見されています。
ヒーリングのほか、旅行や交通安全の御守り、身代わり石などとして大切にされてきました。
ターコイズは微細な穴が無数に空いている多孔質の石なので、
非常に脆(もろ)く、そのままでは研磨や加工ができにくい石です。
そのため、古くから蝋をや油を表面に塗ったり、内部に染みこませ、
耐久力と色調を良くする処理が、ごく普通に行われてきました。
現代では、透明樹脂を浸透させる含浸処理が、一般的に行われています。
これを「スタビライズド(安定化処理)ターコイズ」と呼びます。
また、表面保護のためにワックスでコーティングすることも一般的です。
ターコイズはデリケートな石で、衝撃にもろいため、取り扱いには十分ご注意下さい。
また、水、汗、化粧品、酸、熱、湿気などとの接触は避けてください。
浄化する場合は水や塩を避け、水晶やホワイトセージの煙などを使います。
COBRA情報におけるターコイズの意味は「コミュニケーション」です。
ターコイズに接して、成功や安全、円滑なコミュニケーションをはかってみませんか。