昨日3月7日、岐阜県土岐市にある核融合科学研究所で
核融合実験が開始されました。
核融合科学研究所の公式サイト
http://www.nifs.ac.jp/index.html
現在利用されている原子力発電は、核分裂反応を利用していますが
こちらは、安全で環境に優しい次世代エネルギーとして
核融合反応に関する研究や教育を行い、その応用を目指しています。
核融合反応を利用した原子炉(核融合炉)は、
現在利用されている原子力発電(核分裂炉)と比較して
<長所>
・核分裂炉による発電と同じく、二酸化炭素を放出しない
・核分裂反応のような連鎖反応がなく、原理的には暴走が生じない
・水素など、普遍的に存在する資源を利用できる
・運転休止中のエネルギー損失や、機能喪失時の炉心溶融リスクが少ない
<欠点>
・超高温、超高真空という条件が必要なため、大きな施設、巨額の費用がかかる
・高レベル放射性廃棄物が継続的にはあまり生じないとしつつ、
核融合炉壁や建造物が中性子により放射化されるため
実際には大量の放射性廃棄物を発生するとされる
・放射性物質であるトリチウム(三重水素)が空気中や水中に漏洩されると
トリチウムが容易に通常の水素と置き換わる形でトリチウムを含む水や有機物が生じ
生体の体内に容易に取り込まれる
・・・などとされています。
ほかにも挙げるべき項目があるかもしれませんが、簡単にまとめてみました
原子力発電 -Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB
核融合炉 -Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88%E7%82%89
「安全で環境に優しい」と謳っている時点で
昔、現行型の原発について同じことを主張する政府広告が
大々的に出回っていたような気がしますが、どうなんでしょうね
ライトワーカーの皆様、また
「ライトワーカーって何?」と思うけれど原子力関係には関心ある方の
メモ代わりにこれらの記事を活用していただければ、と思います。