親御様メッセージ(2018 西5) | 「都立受験」のプロフェッショナル(学志舎)

◎親御様メッセージ(2018 西5)

娘にとって初めての受験が終わりました。振り返ってみると、階段を一段一段登るように歩んできた一年だったと感慨深く思います。中3になって進路について話し始めた頃、「高校ではいろんなことを勉強したい」と目を輝かせる一方で、受験に対しては決して意欲的ではありませんでした。「今の成績で余裕を持って入れるところ」でいいと言うばかりで、なかなか志望校も定まりませんでした。一方で、春から大手の塾に通い始めていましたので、そのうち気持ちも定まってくるだろうと静観していました。すると8月に入ってから「塾を変わりたい」と言い出したのです。まだ学校見学にも行っておらず、志望校が決まらないモヤモヤを塾のせいにしているのでは?という思いもよぎりましたが、学校は自分の足で探して欲しいこと、その上でほかの塾の体験も試してみようと話をして、夏休みの後半はあちこちの学校見学へと出かけました。

 

初めて学志舎を訪れたのはお盆明け、夏期講習もほぼ終わったタイミングでした。面談の中で布施先生が「都立受験とは何をどうがんばればいいのか」についてお話しくださいましたが、このとき娘は初めて何かが腑に落ちたようです。塾を変わりたいと思った理由の一つ、「自分は本当にできるようになっているのか」という不安に応えてくれる場所はここだと直感したようです。これまで通っていた大手進学塾は、都立志望の生徒も私立志望の生徒も同じクラスで教科担任制でした。こちらでは布施先生が5教科を見てくださり、また都立受験に精通されており、大変心強く思いました。5教科の総合的な仕上がりはもちろん、子どもの性格的なことも含めて「何に弱く、何に強いか」を把握してもらえるのではないかという気がして、私自身も安心してお任せできる場所を見つけたという気持ちでした。

 

学志舎に通うようになった娘は「自分は本当に必要なことを必要なだけやっている」という充足感で、安心して勉強に身を任せている印象でした。「苦手なあの教科のあの部分は、どうなっているんだろう」という漠然とした不安がなくなり、抜け落ちがない勉強をしているという手応えによって、ようやく安心できるようになったのではないかと思います。志望校についても変化が見えてきました。秋に父親と行った西高校の説明会で、自分が高校で学びたいと思っていた「いろんなこと」が、土曜講座などでその機会を得られると気づいたようです。また「授業で勝負」という方針にも共感したようでした。こうして、12月の志望校調査で、初めて西高校の名前を書くことができました。それまでに学力をつけてくださった布施先生のご尽力があってのことですが、夏休み頃のことを思えば、行きたいと思う高校がみつかったこと、そこに挑戦しようという気概を持てたということが、何よりの成長と感じられました。

 

年が明けてからは推薦対策一色に。村岡先生の指導のもと、推薦組の皆と面接、集団討論の練習をするのが楽しそうで、水を得た魚のようでした。先輩方もたくさん応援に来てくださり、学校生活についてお話を聞く中で、「西高校へ行きたい」という気持ちがどんどん育っていったようです。しかしながら結果は不合格。娘にしてみれば、最も恐れていたことが現実になったという気持ちだったかもしれません。けれども家に帰り、時間が来るといつもどおりに支度をして、「いってきます」と出かけていきました。後で聞いたところによると、まだ誰もいない教室で、布施先生、村岡先生の前で娘は泣いてしまったのだそうです。その後は泣きながら勉強していたと。娘がいち早く切り替えを見せた一方、私自身もしっかりしなければと思いました。

 

不合格後の気持ちを支えてくださったのは村岡先生のブログです。

 

〈塾長も私も、今までたくさんの悔しい思いをして生きてきました〉

〈この経験を乗り越え、一段成長した顔を見せてくれる彼らを誇りに思う〉

 

こうした言葉が、改めて受験は通過点であり、この経験がどう生きるかは本人次第ということを思い出させてくれました。

 

そして迎えた一般入試の後も、同じくブログの村岡先生の言葉「堂々としていよう」という言葉をかみしめて、全てやりきったであろう娘を褒めてあげたい気持で発表までの日々を過ごしました。発表前日はお通夜のような雰囲気でした。だめだと思う、でも西高に行きたい、と涙を流す娘のそばで、なぜ高校へいくのかわからないと言っていた子がここまできたか、という感慨に浸りました。この言葉を聞けただけでもすごいことなんだと肝に銘じました。

 

おかげさまで一般入試では合格をいただくことができました。もし学志舎に受け入れていただけなかったら、娘の受験は別の形になっていたと思います。本物の志望校と出会い、挑戦することができたのはかけがえのない経験でした。さらに合格まですることができ、確実に娘の中では何かが変わったと思います。全信頼をおく先生方との出会い、共にがんばる仲間たちとの出会い。この二つの出会いが、受験を通して娘が得たことだと思います。学志舎へ入ることができて本当によかった。心から感謝しております。ありがとうございました。