「苦手」は禁句 | 「都立受験」のプロフェッショナル(学志舎)

ある中学生。

先生に順位を確認したところ、

学年3位だったとのこと。

まずはおめでとう。そして次は1位を目指そう。

でも決して簡単ではない。

100位から97位になるのとはワケが違う。

1位の人は、やはり1位になる取り組みをしている。

しかも毎日欠かさず、丁寧に、速く。

そのことを忘れずに。弱くなりがちな自分の心と向き合おう。

そして自分の心の声に耳をすまそう。


そんな塾生だが、ある一言が引っ掛かったので、

こんな話をしてみた。


「社会が苦手なので頑張りたいです。」


よくあるセリフ。

普通なら

「そうか。社会のどのあたりが苦手なの?」とかカウンセリングしながら、

一緒に考えていくのだろうけど、

私は、こんな返しをする。

「苦手?そんな言葉は使わないようにしよう。

社会どのくらい勉強した?

起きている間中、やり続け、ぶっ倒れるまでやった?

もうこれ以上できない。そんな状態までやった?

それで0点だったら、苦手かもしれないなって一緒につぶやこうか。

でも本当にそれぐらいやった?やってないよね?

だから苦手なんて言葉を使うなんてもったいない。

まだ勉強は始まったばかり。苦手なんて言葉を使うと

自分に暗示をかけて、できなくなる。だから苦手は禁句。」


面倒なことを言う塾長かもしれない。

でも物事の本質を見極め、問題が発生する初期段階を

どうしてもつぶしておきたい。

根本を正さないと、目の前の細かいところだけ見ても、

解決しないことが多い。

ほとんどの場合、苦手科目なんてその子の思い込み。

問題量も足りていない中で、なぜか張り切って苦手をアピールしてくる。

「苦手だからしょうがない」

「苦手だから助けて」

こんな心理が働いている。

だからこちらは慌てそうになっているその心を

整えることのサポートが大切と考えている。


と何かゴチャゴチャ書きましたが、単に

「苦手」「できない」というマイナス思考のセリフを

聞きたくないだけかもしれない。