何気なくテレビを観ていたら、
Mステ3時間SP!『今聴きたい!!春うたベスト100』
をやっていました。
いつもならスルーしてしまうところなのですが、
ミスチルが3年ぶりの出演ということで、
テレビ局の戦略にどっぷりはまり、フルで観ちゃいました。
「春うた」ランキングの100位から順にサビの辺りを紹介していき、
たま~にゲストが(ランキングとは関係のない)新曲とかを
歌いに来ていたという感じの流れです。
この、ランキングがひどかった。
「え~?」
「は~?」
っていう曲がたくさん。
まずしょっぱなに、ゲスト出演していない
いきものがかりの『SAKURA』が100位の時点で、
「?」と思いました。
どんなアンケート調査か知らないけど、さすがにそりゃないよなぁ。
この曲は、ベスト20に入っていい曲じゃない?
アイドル(男女共)が歌う、全く「春うた」とは無関係の曲がもっと
上位に入っていて、呆れました。
逆にベスト10の曲はそこそこ納得。
ただし。
Mr.Childrenの『終わりなき旅』が4位というのはどうかと…。
まったくもって春の曲じゃないじゃん。
応援ソングっぽい詞ではあるけど。
『イノセントワールド』もランキングに出てきました。
こちらも、夏っぽい曲。(歌詞に「6月の雨」が出てくるし。)
ミスチルの曲って基本的に、特定の季節に限定する曲は非常に少ないです。
まぁとにかく、局側がゲストに大いに配慮して、さらには歌う順番に
合わせて恣意的にランキングを操作していることがあからさまでした。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
とはいえ。
ミスチルの新曲、桜井さんらしさが出ています。
“…笹舟のような祈りを浮かべれば良い…”
笹舟ってきれいな響きの言葉ですね。
こういう言葉を、さらっと選択するセンスに脱帽です。
『終わりなき旅』の“レシピ”
『Drawing』の“真空パック”
『くるみ』の“ボタン”“ボタンホール”
挙げればきりがないけど、日常の身の回りのものですら、
いや逆に日常のささいな物を比喩の対象にした時こそ、
その思いが心に響いてきます。
それを、至極のメロディーに乗っけてくるからまたすごい。
もしミスチルの曲が訳されて、その詞の本当の美しさが
楽曲と声に乗って世界中に広まったなら、村上春樹氏の
ような世界的な評価を受けるのではないでしょうか。
ま、きっと本人たちは別にそんな評価はどうでもよくて、
『HERO』のように目の前の大切な人を救えて、
『彩り』のように笑顔を広めていくことができればそれでいい、
なんて考えているような気がしますが。
僕は、桜井さんは日本版ジョン・レノンだと思っています。