野中広務氏(元自民党幹事長)が批判
7月6日、元自民党幹事長の野中広務氏(88歳)が、名古屋市内で講演し、安倍内閣が集団的自衛権の
行使を認めるため、憲法解釈を変える閣議決定をし
たことを、「暴挙」と明確に批判しました。
<講演は、韓国と北朝鮮の融和を目指して活動す
る在日コリアンらのNPO法人「三千里鉄道」(愛
知県豊橋市)が開いた集会での発言。>
野中氏は
「憲法があり、9条があったからこそ、私達が、あの
戦争から69年たった今日を平和で迎えることができ
た。その憲法を変えることなく、解釈を変更しただけで、
再び戦争への道を歩むというのは暴挙だ」と述べ、
はっきり“再び戦争への道を歩む”と述べ、「憲法9条
の死守」を訴えました。
同じ自民党の幹事長という要職を務めた人が、ハッキリと集団的自衛容認は“戦争への道を歩む”と
述べています。
野中氏は同時に
「従軍慰安婦」や「尖閣諸島問題」などで悪化した日韓、日中関係についても言及。
「政治家は、植民地化が朝鮮半島に残した爪痕や、戦争が中国に残した傷痕を
謙虚に反省してやっていかなければならない。近隣諸国と対立したままで、いく
ら多くの国を外交的に訪問し、平和を叫んでも、それは空念仏にすぎない。
東アジアの友好親善のため、みなさんの力をあわせてゆきましょう」
と訴えましたた。
長い間育んできた平和憲法によるこの国の方針を、“一内閣の暴走”で終わらしてはいけ
ないと悲痛な訴えです。
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