自民党は「ポスト麻生」に向け、
1)谷垣禎一元財務相(64)、
2)河野太郎衆院議員(46)、
3)西村康稔衆院議員(46)
の3氏が立候補しました。 ※投開票は28日(月)です。
各派閥長・ベテラン議員などが推す谷垣禎一氏に対し、中堅・若手らが推薦する河野太郎氏
による世代間闘争の構図の様ですが、各派重鎮が雪崩を打って谷垣支持に回っており、圧倒
的に「谷垣優位」の展開となっているようです。 (相も変わらずですね)
本日の3候補のNHK出演の話を聞いていると、一番気になったのが、河野候補の言う「推薦人
依頼をうけた議員が派閥長などにより河野太郎だけは ダメだ!」と圧力をかけられ、推薦人に
なることを潰しているそうです。
そしてその上で、河野氏は「自民党旧勢力・派閥長に一番疎まれている私こそ(河野太郎こそ)
自民党の解党的出直しには適任と思っている。」 と自民党の最も問題部分の一つを指摘し、
的確に述べています。
この言葉に今の自民党の壊滅的敗北を喫した重大要因・問題点が凝縮されていると思います。
これだけ大敗北して、下野しても相変わらず という感じです。
それともう一つ。
今回の選挙敗因のもう一つは、小泉・安倍・福田・麻生と続いた、二世議員の政権たらい回しの
間一度も主権者である有権者の民意を問わなかった暴挙でしょう。これから来る、低所得層(有
権者の多く)の本当の痛みが理解出来ない症状・鈍感さに有権者は愛想を尽かしたのです。
《母子加算(200億円)やめて、アニメの殿堂(117億円)建設》
これに象徴される、この政策は、あまりにも庶民感覚からかけ離れています。
この苦労無しの親の七光り二世議員議員たちは、これに気づかないのです !
なぜ 母子加算やめてアニメの殿堂なんでしょうか?
こんな経済危機の時に。
百歩譲って、母子加算やめるのを政策にあげたとしても、それはそれで自民党自身理論から
生じた政策で、それなりの裏付けがあるかも知れません。
しかし、
・この百年に一度の経済危機の時に母子加算をやめる意義はなんですか?
・母子加算を政策としてやめるなら、やめるでいいとしても、なぜこの百年に一度の経済
危機の時に母子加算をやめるのでしょうか?
・百年に一度の経済危機に母子加算やめると何か良いことでもあるのですか?
ここが貧困層(多くの国民)の本当の痛みが分かってないと言うことなんですよ。
母子加算廃止するにしても、日本経済が復活してからでも遅くはないでしょうに。。。
昔の自民党ならば、百年に一度の経済危機の時に、そんな無慈悲な血も涙もない政策は採
らなかったはずです。
今の自民党は、昔の自民党とはかけ離れてしまって、ついでに国民の民意からもかけ離れて
しまったのです。 そして、今回の大敗北です。
政権交代可能な2大政党制を理想とする私としては、自民党も取りあえずは、「健全なる野党」
として復活してほしいですね。
それには、しっかりと解党的出直しをし、民意をくみ取る力を取り戻すならば、再度政権奪取し、
与党に返り咲くことが出来るでしょう。
政権交代可能な2大政党制の一翼である自民党の健全なる復活を祈念しています。
真の民主主義が機能する社会構築のために。
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