昨日(11/9)、洋酒博物館さんの北村マスターに
お誘い頂き、秩父にあるベンチャーウイスキーさんに
お邪魔してきました

洋酒博物館さんには、僕が大学出てすぐサラリーマンの
頃からお世話になっています
そんな北村マスターのお誘い、しかも秩父蒸留所、
とあって喜んでメンバーに入れていただきました
スタッフの金井さんや上尾M-Stageの森下さん、
洋酒博物館さんのお客様たち、などなど総勢11名

集合時間は池袋駅に朝9:30!

早かったです(笑)

というのも今回は北村マスターがツアーを申し込まれて
いて、レッドアローで西武秩父駅に着いたら
送迎バスでまずは『星音の湯』という温泉へ
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蒸溜所にお邪魔する前に温泉で一服という趣向でした

ツアーセットでお昼が食べ放題!
根菜やこんにゃくが多く使われた秩父らしいメニューは
狭山出身の僕にはなんとなく懐かしく、程よくヘルシー、
秩父の地酒をちょっと飲みながらのんびりとした時間を
過ごすことができました
広々とした温泉も気持ちよく、正直、そのまま泊まりたい
くらいでした(笑)
この温泉から秩父蒸溜所はタクシーですぐ、次回、
ベンチャーウイスキーさんにお邪魔する時は
同じルートを使おう、と心に強く決めた次第です(笑)


僕が秩父蒸留所にお邪魔するのは今回が3回目
前回は蒸留所休止期間中の今年8月に伺ったのですが、
メンテナンスを終えてピカピカに磨かれたポットスチルを
はじめ稼働している蒸留所の雰囲気はやはり良いものです
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秩父蒸溜所にお邪魔すると毎回、進化、
といいますか、設備などが増強されているのを
知ることができ非常に勉強になります

今回も蒸留所に見たことのない謎の物体が!!

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た、たまご!?

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この巨大卵はオーバム(オウバム?)といって
本来はワインの熟成に使うものだとか
しかも世界にまだ7台しかない貴重なものだそうです
スピリッツのみならず、醸造酒の最新機材を積極的に
取り入れていくあたり“ベンチャー”という社名に
たがわぬ姿勢に感服しました

しかし、この謎の卵、どんな働きをするのか、
気になります
そこで、帰りの電車中ひたすら検索(自分で言うのも
なんですが、僕はネットでの調べものが結構得意です)
をして色々と調べてみました

OVUMはフランスTARANSAUD社製のワイン熟成用の樽で
ワインメーカーの中でもビオディナミストのために
造られています
その卵形により樽の中で対流が生まれ、ワインと
澱が自然と混ぜ合わされ続けるためパトナージュ
(樽やタンクの中を撹拌すること)の必要がないとの
こと
元々、コンクリートで造られていたものを同社の職人達が
技術を凝らすことでフレンチオークを使って卵形の
樽を作ることに成功したそうです
ソースはこちら
TARANSAUD社のホームページはこちら

元々、コンクリートで造られていた?
とまた新しい疑問が生まれたのですが(笑)
さらに調べると、ここ数年、ワイン業界の一つのトレンドで
コンクリート製の卵での発酵・熟成があるのだとか
アメリカやフランス、様々な国の造り手がコンクリート製の
卵でのワイン造りに取り組んでいるのですね
コンクリート、卵、ワイン、
で検索すると色々と出てきました

う~む、ベンチャーウイスキーさんはこれを使って
発酵させるのではなく、あくまでも追熟用だと思うのですが
上に書かれているような機能がこの卵にあるのであれば、
複数樽原酒がこの中で自然と掻き混ざることで
今まで以上の一体感&柔らかみのある熟成がされていくの
でしょうか
興味津々

ビオディナミの世界は神秘的な感じもしてなんだか
不思議な気分になります
そもそも、卵形だから対流するってところからなんか不思議
この辺、詳しい方に教えていただきたいです

さて、見学記の続きです
洋酒博物館さんでは秩父蒸留所が出来たばかりの時に
1樽購入なさっていて、今回はその樽を見せていただきました
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まだまだ熟成途中。。。

ですが、サンプルとして1瓶分だけその場で
ボトリング!
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参加者一同で試飲させていただきました
この辺、完全に便乗です、心より感謝致します
秩父のファーストヴィンテージ、
既にしっかりとした熟成感とバーボン樽らしい
ミンティーなニュアンスがあり美味しく味わいました
ボトリングの予定はまだまだ先、とのことですが
今から楽しみです!!!

さらに試飲タイムではこれからリリース予定の
CHICHIBU ON THE WAYも試飲
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骨太なバランスで、まだまだ若い蒸留所ながら
早くも“秩父らしい味わい”というのが確立されて
きているのを感じることができました

今回も貴重な体験、そして勉強をさせて
頂きました

ベンチャーウイスキーの皆様、
お誘いいただいた洋酒博物館の北村マスターはじめ、
ご一緒させていただいた皆様に御礼申し上げます